Micha クラシック&リュートの楽しみ

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C.デイヴィス:ハイドン交響曲101、102番を聴く  

LP盤集収にすっかりのめり込んでいます;C.デイヴィスのハイドン、これくらい揃えばいいかな^^; 101番&102番が加わりました。これも盤状態は良好。フィリップスの同じシリーズの録音でも数枚聴いてみると、同系ながら1枚1枚に特長があるのがわかります。この録音はぐっとマイクが近づいたような音、音溝のダイナミックレンジも大きく取ったカッティングで情報量が多い、その分、盤面をめいっぱい取っているので終わり近くの歪みは致し方ない、ここは昔ながらのレコード盤の宿命、欠点も多いですが、LP盤は特に弦楽のキュっとした鮮烈な味わいが良いです。デイヴィスの堅実な演奏に加え、この濃密な再生音にはこれらの曲の魅力にあらためて開眼させられる思いです。

dei hay 101 102
dei hay 101 102b

101番「時計」、第一楽章の小刻みでキビキビした主部、デイヴィスは率直にその魅力を表現し、肉迫してきます、多くの部分でフルートがヴァイオリン・パートと重なりますが、フルートが常に明瞭に歌って聴こえるのが華となります、また総奏の中でも木管群がくっきり響き、色彩感を豊かにしているのが魅力です、101番にも2本のクラリネットが入っているんですが、ソロ・パートが与えられず、総奏の中で和声を吹くのみですが、この録音ではクラリネットもはっきり存在が聴こえます。
第二楽章はまさに時計の振子を思わせるリズム、余分な飾りっ気なく、無用なレガートにもせず、男気の演奏。
メヌエットは堂々としているがリズムの歯切れよく、重くならない。
終楽章は落ち着いたテンポで堅実に聴かせる。
102番、第一楽章、序奏の始まりには緊迫感がある、主部は快速ぎみのテンポ、どっしり重みを付けた演奏もこの第一楽章には魅力だが、デイヴィスは他の曲同様、快活に仕上げる。
第二楽章はtimpやtpの効果が入るドラマティックな様相で、デイヴィスは一際じっくりと聴かせる、第一楽章以上にエネルギーが込められた感じがする大きなうねり、弱音器付きtpの音がはっきり聴こえ、その響きの存在意義を感じさせる。
メヌエット、このメヌエットこそ男気、デイヴィスの切り込みの良さが効いてくる。
終楽章、デイヴィスとしては快速に演奏しているが、急速ではない、様式感を大切にした演奏。

フィリップスは本当に細部に気を配った録音で、耳疲れしない心地よいサウンドにまとめているのは見事です。デイヴィスの演奏とフィリップスの秀録は車の両輪のような関係で、魅力の音盤を作り上げています。これも評価は(★★★★★)でしょう。
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category: F.J.ハイドン

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