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T.ファイ:ハイドン交響曲第43、25、36番  

トーマス・ファイ、ハイデルベルク響のハイドン交響曲、第20集まで来ました。今回は43番「マーキュリー」、25番、36番と楽しみな曲が揃っています。回を重ねるごとにT.ファイの演奏とhansslerの録音は車の両輪の関係のように音盤芸術を確立していきます、今回の録音も凄い;コンサート・ホールで聴く、というより、生産現場に立ち会うかのような生々しさ・・しばらくLP盤に馴染んだ耳には、1日置いて耳を馴らす必要がありました、いきなり聴くと消化不良を起こしそうな情報量です。コントラバスは実物が目の前で吠えるように迫ってきます。

fey kay 43 etc

43番 変ホ長調「マーキュリー」この曲は何か謎めいたところがありますね。
第一楽章は弦の重音奏法で第一主題を開始、迷宮の扉をいくつか開けて覗いて見ては考え込むような仕草に聴こえる、3度ばかり間違えた末、ようやく道を見つけ、トゥッティが快調に進みだす、シンコペーションで始まる爽快な第二主題が続き、提示部を快調に終わる、展開部の始まりも弦のみでまた大いに迷う、紆余曲折の展開部が終わり、再現部に入る所も数回扉を間違うように主調を探って入る。そんな隠れたストーリーをT.ファイは具現化したかのように聴かせる。
第二楽章、疾風怒涛期らしい緩抒楽章、弱音器付きの弦が一段と瞑想的ですが、転調が不思議な世界に心を遊ばせてくれるような楽章。
メヌエット、これまでの楽章と対比をなすような、明快素朴なメヌエットは心地よい。
終楽章、この楽章も弦のみで、ちょっぴりためらうような始まりか?すぐに快調になるが、展開部以後は44番的なエネルギッシュな魅力。この曲ではコーダが設けられ、この演奏では後半を繰り返した後に演奏されるが、このコーダも明らかに意味を含んでいます。意味ありげで何も語らないハイドンお得意の作戦か。
25番 ハ長調、第一楽章は初めにアダージョがありますが、これは序奏といったたぐいじゃない充実した楽章のようです、ゆるやかなフーガ風に始まり深みがある。続くアレグロ-モルトはハイドンらしい音楽的喜びがぎっしり詰まったような内容で隙間なく魅了する。
メヌエットは初期作品らしい雅びな雰囲気が良い。
終楽章はフーガ向きの動機で始められる、小規模ながら、ポリフォニックな聴かせどころを持つ、T.ファイは率直自然に演奏している感じ。
36番 変ホ長調 これもエステルハージ侯に仕える前の作品と見られそうです。
第一楽章は音楽的喜びに溢れ、華があります。展開部は二段構えのようにじっくりとした聴かせどころがある。T.ファイは意図的か偶然か展開部の1回目の演奏で中頃からテンポ・アップするように聴こえます。とにかくこの楽章の魅力をがっちり掴んだように聴かせます。
第二楽章はvlとvcの二重協奏曲風、ソロの上手さで存分に味わえる、特にノン・ヴィヴラートのvcが雅びで、ガンバか、バリトンを思わせ、味わい深い。
メヌエット、終楽章も演奏の手腕で味わい深くまとめます。
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category: F.J.ハイドン

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