Micha クラシック&リュートの楽しみ

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C.デイヴィス:ハイドン交響曲第86番  

コリン・デイヴィスのハイドン交響曲86番について、そろそろ観念して書きます^^;
「オックスフォード」や「驚愕」「奇跡」、パリセットでは「熊」「雌鶏」などデイヴィス&RCOのデジタル期に録音されたCDは容易に手に入ったので、前から親しんでいました。いずれも妙な格好つけず、純粋に手堅く、これほど小気味良く聴かせる音盤は他になかったです。パリセットの傑作、第86番はアナログ期の録音のせいか、市場にも少ないようで、先般ようやく良質のLPを手に入れた次第、もちろんそれまでは聴いたことがなかった。
手に入れる前から、先に聴いた他の曲から、デイヴィスの86番は、こういう演奏だろうと十分に予測がつきました。そして針を下ろすとまったくそのとおり、デイヴィスの完成されたハイドンの演奏様式で期待どおりに応えてくれます。フィリップスのアナログ録音も最高調。

dei hay 86
コリン・デイヴィス指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウO
ハイドン 交響曲第86番、98番
1979年 コンセルトヘボウ


第一楽章、序奏も思ったとおり、RCOの清々しい響きで始まる、主部は理想の快速度、トゥッティは歯切れよく引き締まる、弦、管のバランスも理想、timpもtpも程よく主張し、ダイナミズムをかっちり整える。木管のソロは味わい深く歌い、弦はもちろん卒なく上手い。提示部だけですばらしい、きっちり整いながら、過度な力みなく、弾むようにいきいきしている。さらに展開部の構成を丹念に聴かせ、展開部の閉めの部分をぴしっと決め心地よいこと。
第二楽章、カプリチォはラルゴらしいテンポだが遅すぎるほどではなく、ちょうどよい、弦の甘ったるくない締まった合奏音、管も常に潤いのある豊かな色彩で聴かせる。
メヌエット、まさにアレグレットのテンポでリズム心地よく、適度な力感と歯切れ良さで決める、トリオもさらりと作為なく、レントラー風の楽しげな旋律を素朴に演奏。
終楽章、アレグロ・コン・スピリット、活気をこめて快速な魅力を出す、が暴走はせず、句読点をきちんと付けながらソナタ形式の各部をきちんと組み立てる。終結部の転調がまたいいですね。
何か際だった個性やら痛快さを求めると別の演奏を聴くことになるが、標準的名演の中央に鎮座するような普遍的価値をもった演奏でしょう。全曲通して、ここは気に入らない、というところが皆無で安心して聴ける。評価はもちろん(★★★★★)ゴールド。

これまでに聴いたハイドン交響曲86番で(★★★★★)に匹敵するものを振り返ってみると、今日現在、(私個人として)かなり絞り込んで、
サイモン・ラトル指揮、バーミンガム市響
ギィ・ヴァン・ワース指揮、Ens.レザグレマン
ベルナルト・ハイティンク指揮、シュターツカペレ・ドレスデン
が挙げられますが、これに続く(★★★★★)はB.ヴァイル、S.クイケン等々、たくさんあります。何枚になるかな?
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category: F.J.ハイドン

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