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E.ギレリス:ブラームス ピアノ協奏曲第1番ニ短調  

この曲はブラームスの最初の管弦楽作品だそうですが、最初、ピアノ二重奏として書かれ、交響曲に改作しようとしたが中断、その後ピアノ協奏曲に仕上げることを思いついたそうです。そんな経緯からか、ピアノ協奏曲としては異例の様相に聴こえます。特に第一楽章はピアノ・ソロを組み込んだ交響曲といった感じですね。エミール・ギレリスのピアノ、オイゲン・ヨッフム指揮のBPO、只ならぬ予感のする顔ぶれですが、ふと見つけたLP、今もトップに上がる名盤だそうですね。ピアノ・パートが技巧的に非常に難しいそうですが、鋼鉄の指を持つ奏者と言われるギレリスの技巧とパワーが炸裂する。D.Gの録音は深々と渋く鉄光りするようなサウンドで曲にふさわしい。

bra ギレリス
エミール・ギレリス:ピアノ
ベルリン・フィルハーモニーO
指揮:オイゲン・ヨッフム
1972年、ベルリン、イエス・キリスト教会


第一楽章はティンパニ連打を伴った怒涛の第一主題で始まる、4分の6拍子でマエストーソとのみ書かれた楽章をヨッフムはじっくりとしたテンポでスケールたっぷりに始める、深い付点リズムの跳躍音程、力強いトリルが物々しい緊迫感。第一主題の変形か、副主題で場面を替えて一旦大波はおさまり、再び激しい第一主題が押し寄せる、vl群と低音の間でカノンがあり、彫を深める。ピアノがノクターン風に入るが、三たび第一主題の怒涛を聴かせる、ここでギレリスのピアノは鋭く粒立ったトリルでオケと対等に掛け合う。安堵感を表す第二主題はだいぶ後でピアノが始め、オケが繰り返す。提示部が静かに終わり、静寂を破るようにピアノ・ソロが始まり、第一主題と副主題による展開部に入る、ここはもうブラームスらしい緻密な内容と言うしかない;再現部は冒頭のオケの総奏とピアノが入れ替わった形で始まり、剛腕ギレリスのピアノはまさにオケの響きを再現、終結部はそれまで抑えてきたエネルギーを解放するような熱気で終わる。第一楽章には大波を物ともせず大型艦が航行していくような堂々とした安定感がある、じっくりとした6拍子の効果かな。
第二楽章、亡くなったシューマンへの追悼の意も込められているという、宗教曲的雰囲気の楽章、静寂ながら後半ではピアノ、オケともに盛り上がりを見せる。
第三楽章はロンド形式、古典派協奏曲を継承する要素が大きい、ブラームスらしい渋めだが印象的なロンド主題、間に入る副主題も多彩だが、ロンド主題を使ったフガートも聴かせてくれる、ここは何だか期待に答えてくれた感じ、この頃としては古めかしく、古典派流のカデンツァも入る。終楽章が一番ピアノ協奏曲らしいかな。これも聴けば聴くほどハマってしまう曲でしょう;
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category: ブラームス

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