Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

A.シェルバウム:トランペット協奏曲集  

またしても、D.GチューリップSTEREOの名盤を手にしました。
トランペット好きとして時折話題にしている、アドルフ・シェルバウム:tpによるバロック協奏曲集です。
シェルバウムはバロックtp作品の演奏を開拓した先駆者的演奏家ですが、これまでいくつかの団体と組んだ演奏は聴いたものの、録音が古かったり、良い録音物を聴いていませんでした。今回、当盤でやっと真価を知ったしだい。演奏、録音ともにゾクゾクくる内容で期待を大きく越えます。盤面は水洗浄しましたが、初期状態のように良好。

シェルバウムtp01
A)
1.ストラディッラ、tpと2部の弦楽の為のソナタ ニ長調
2.トレッリ、tpと弦楽の為の協奏曲No.2 ニ長調
3.ヴィヴァルディ、2つのtpと弦楽の為の協奏曲 ハ長調
B)
4.テレマン、tpと弦楽の為のソナタ ニ長調
5.グラウプナー、tpと弦楽の為の協奏曲 ニ長調
6.ファッシュ、tp、2つのobと弦楽の為の協奏曲 ニ長調
tp:アドルフ・シェルバウム、tp2:ルドルフ・ハウボルト
アドルフ・シェルバウム・バロック・アンサンブル
1965年、ハンブルク


ジャケット写真はシェルバウムの使うtpの一つでしょうか、バルブ付きのモダン楽器ですが、シェルバウムの考案で作られた楽器もあるそうで、これは巻きがゆるやかで、どこかバロック楽器に近いような形にも見えます。
選曲もA面がイタリアの作曲家、B面がドイツの作曲家でいずれもバロックのtpを堪能できる選曲も流石。tp高音域限界まで使うようなバロック期が終わって衰退してしまった高技巧の曲も含みます。
A面のイタリアの作曲家達はさすが明るく華やいだ音楽、それがtpの澄んだ響きで天空を舞うような気分にします。B面のドイツの作曲家は技巧を凝らした聴きごたえのある作品、近年注目されている大作曲家グラウプナーはわりと簡潔な旋律ですが、声部の組み合わせで聴かせます、tpも簡潔なようで、最高音域を聴かせる結構難しそうな作品、最後のファッシュでは限界的な高域を吹かせます。シェルバウムはその高音域を安定的に澄みきった響きで聴かせる。演奏全体も切れ味よく安定的。昔のナチュラル管でもモダンtpでも音を作る奏者自身の技量にかかるのは同じでしょう、実に大したもの、M.アンドレが尊敬し手本にしたというのもこの演奏を聴けばうなづけます。
バックのアドルフ・シェルバウム・バロック・アンサンブルがまた上手い、指揮者の名はありませんが、統率のとれた優れたアンサンブルです。
盤面の溝の光沢が普通のLPとはちょっと違う、いかにも高周波がたくさん刻まれているような緻密な光沢、再生すると鮮やかに澄んだサウンド、このD.Gのtp録音の技術もすばらしい、特にtpは録音の妙で変わってしまうものだと思います。弦楽も美しい充実サウンドで収まっていて、地に足の着いた音楽を聴かせます。古き時代の名演として(★★★★★)
関連記事

category: ルネサンス・バロック

tb: 0   cm: 4

コメント

はじめまして。

いつも楽しく読ませていただいています。
クラシック音楽やレコード等の魅力が伝わってくる、本当に充実したブログですね。
michael様の知識の広さや趣味の良さには、いつも感心させられてばかりです。
これからも、時々おじゃまさせてください。
私もブログを書いているのですが、差し支えがなければ、リンクを貼らせてもらっても良いでしょうか。

mabiko3 #- | URL
2013/09/04 14:43 | edit

mabiko3様、
はじめましてコメントありがとうございます。
文が苦手でいつも意味不明の駄文ばかり書いていると思いますが、それでも読んでいただけて嬉しいです。mabiko3様のブログも拝見しています。リンクはこちらからも貼らせていただきたいです、よろしくお願いします。

michael #xNtCea2Y | URL
2013/09/05 00:51 | edit

ありがとうございます。

文が苦手なんて・・・。
とんでもないですよ。
私はCD世代で、レコードを一度もかけたことがないのですが、michael様のブログを読んで、思わずレコードを買い集めてみようかと思ったほどです。
これからも、よろしくお願いいたします。

mabiko3 #- | URL
2013/09/05 09:47 | edit

こちらこそよろしくお願いいたします。
今やレコードは良い中古の出物を探す、埃ノイズを除く手入れ、再生システムの調整など、面倒な事が多いですが、これらをクリアして良いサウンドで聴けたときの喜びは格別ですね、これはアナログ世代共通の楽しみと思っていましたが、CD世代の息子も興味をもって、中古LP盤を探しています。

michael #xNtCea2Y | URL
2013/09/05 22:28 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/405-0e925a39
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック