Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

G.セル:ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」  

今日は胃カメラ検査に行ってきました。半年前に食道に見つかった腫瘍のようなもののその後の変化を見るためです、自覚症状には何も変化はなかったですが、腫瘍の大きさも殆ど変わりなし、ということでひとまず安堵;後日細胞検査の結果を聞きに行きます。胃カメラにはすっかり慣れましたが、後はちょっと気持ち悪いですね;こんな時は聴き馴染みの曲で気分をまぎらわすのが一番。
ドヴォルザーク「新世界」を何枚か聴いてみようと思います、今日はジョージ・セル指揮、クリーヴランドO、この盤もノイズが多かったですが、水洗浄ですっきりクリアになりました。高域のやや強調されたCBSソニーらしいサウンド、ヨーロピアンなフィリップスとは対照的ですが、歪み感がないので弦は爽快、ブラスは豪快。

セル dvo sym9

ドヴォルザークの故郷ボヘミアの民謡と新天地アメリカの黒人霊歌とは奇しくも同じ五音音階の旋法、日本の古謡も五音音階ですが、どこか素朴な温もりがあるようです。「新世界」はじめとする作品も五音音階を基調としたテーマで書かれていて、心引き付けられます。
さすがセルらしい、全楽章まるで古典派演奏かのようにきちっと整える。ここまでやるか、と思えるほどキビキビしているのがいい。
第一楽章、始まりのチェロは濃厚な響き、じっくり間を置き主部へ、速めのテンポでクリーヴランドOのいかにも鍛え抜かれたアンサンブルがキビキビとした表現で進んでいく、ダイナミクスは豪快、木管ソロが歌うところはテンポを緩め、じっくり、再びダイナミックに総奏を響かせ、快調な推移、終結は加速し痛快に結ぶ。
第二楽章、さほど遅いテンポにせず、イングッシュ・ホルンも素朴に歌わせる、情緒に陥らない演奏がかえって引き付ける。終結前の総奏はシンフォニックにがっしり響かせる。
第三楽章、ここも速めでスケルツォのリズムを力強く、がっちりとした合奏で切れ味よく聴かせる、ティンパニのパンチが思い切りよく痛快。木管の副主題はのどかに、スケルツォとの対比が効く。
終楽章もやはり速め、開始の弦楽がゴリゴリと押し寄せ、ブラスが奏でる第一主題が豪快、前楽章で登場したいくつかの主題が巧みに織り込まれ、この楽章の主題と重ねられたり、痛快さと同時に全楽章が巧妙に組織立てて書かれているのがわかる、セルは自然な加速、減速を行ない、構成感と痛快さを聴かせる。

当盤はA面に「新世界」の第1~第3楽章が収まり、B面に第4楽章が入り、残りの部分にスメタナの交響詩「モルダウ」が入っています、モルダウもあまり情緒的にならず、かっちりシンフォニックにまとめているのがいいですね。
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