Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

R.グッドマン:ハイドン交響曲第22~25番  

久々にロイ・グッドマンのハイドン交響曲です。
聴きどころの22~24番がまだ無かったので取り寄せたしだい。グッドマン盤は何枚か親しんだのですが、どうも音響の仕上がりにムラがある、しかし今回の1枚は出色の出来、澄みきった音場が広がります。T.ファイ盤の録音にも似た、ぐっとオケに近づいた録音に感じます。演奏も一段と気合いが入っている。
全般に言えるのは、巧みな強弱設定で引き付け、急楽章は快速で活気にあふれ愉悦感で満たし、緩抒楽章は緻密な美しさで夢想的世界に引き込む。そしてグッドマンのチェンバロのリアリゼーションが見事で音楽価値を高めている。

goodman hay 22 25
ハイドン
交響曲22番「哲学書」、23番、24番、25番
ロイ・グッドマン:指揮とチェンバロ
ハノーヴァー・バンド
1994年


22番「哲学者」、第一楽章、ホルンは朗々と響きながらデリケートな強弱変化、コーラングレも美しく響く、バスは歯切れよくリズムと強弱を刻む、そして弱音器付きの弦楽は緻密に揃い和声の美しさを放つ。
第二楽章は連打バスが巧みなデュナーミクを導く、快速でありながら綿密な表現で引き付ける。
メヌエットは落ち着いているが、グッドマンのチェンバロが華を加える。
終楽章は再び活気の極み、ホルンとコーラングレの素早い連打音もスリリングだが決めている。
23番、第一楽章、この楽章のような淀みなく快活な音楽はバロックならテレマン、古典ならハイドンにしか聴けない気がします。グッドマンは最高に快活で心地よい、リズム的な魅力もばっちり、愉悦感に浸らせる。
第二楽章、アンダンテ、リズム感も出しながら、前述のような緩抒楽章の夢想的な魅力も、特に後半で聴かせる。
メヌエット、カノンの書法が光る充実したメヌエット、オーボエ、ホルンをかなり鮮やかに響かせるのが耳を引き、一段と豊か。
終楽章、冒頭を強く響かせ強弱の対比を取り、とてもキビキビとまとめ、最後まで引き付ける。
24番、第一楽章、23番の第一楽章同様の活気は素晴らしい、展開部の同ゼクエンツの連続は巧みな強弱設定で単調に聴かせない。息を潜めるような弱奏のあとのフォルテ、推移の効果に魅了される。
第二楽章、フルート協奏曲の楽章、フラウト・トラベルソのソロは今まで聴いた中で最高、ややくすんだトラベルソの響きは何とも言えぬ孤高の雰囲気、センスの良いリズムの伸縮を取り、味わい深い。単純ながら弦楽伴奏もいい。
メヌエット、普通の演奏では月並みなメヌエットになりがちだが、グッドマンは活気を持たせたアレグレットのテンポで気の抜けた感じにしない。
終楽章、もともと良い曲だが、快速に強弱比を取って一段と彫りを深めている。ホルンを豪快に吹かせているのも効いている。
25番、小曲ながら意外に圧巻なのが最後の25番、序奏と言うより前奏曲と言うのが良さそうなアダージョに始まる、そして見事なアレグロが続く、これが当盤の急楽章としては最高、急速なテンポ、キレまくった活気はT.ファイ盤を凌駕している。
続くメヌエットはまずまずの曲、終楽章プレストは短いながらも第一楽章と同質のはじけた魅力がある。これも痛快に決めて終わる。
これは4曲入って、最後まで十分楽しめる1枚です。(★★★★★)
関連記事

category: F.J.ハイドン

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/414-6dd21362
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター