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K.ベーム:ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」  

じつはL.バーンスタイン指揮イスラエル・フィルの「新世界」を取り上げようとしましたが、繰り上げてK.ベーム&VPOです。
1978年、ムジークフェラインでのセッション、ベームの晩年に近い頃ですね。老境のベームとVPOがどんな「新世界」を聴かせてくれるか。録音はかなり直接音の多いオケにぐっと近づいた感じです。

ベーム dov 9
ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」
カール・ベーム指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1978年 ウィーン、ムジークフェライン 大ホール


快調、スマート、な演奏じゃないのは予想どおり、今まで聴いたことのないタイプの演奏が繰り広げられる。
第一楽章、ビブラートを深くかけたVPOらしい弦でじわりと始まる、木管のハーモニーの中からウィンナobがツーンと突き抜けてくるのも他にはない雰囲気。主部は速くないが普通のテンポでしょう、熱気のある弦、timpの強打が飛び出す、直接音主体のため、あまり涼やかには響かない、チェロはゴリゴリ聴こえる、懐深い強弱、インテンポでぎゅっと引き締まった、骨格の強い表現で進む、クレシェンドするところは低弦が引っ張っていき、力感がある。木管や弦が歌う第二主題は穏やかだが表情は控え目。展開部は結構豪快に熱気をこめる。終結も若干テンポアップするものの、冷静さも失わず、ガチっと決める。
第二楽章、よくあるテンポ、遅くしすぎないのもベームらしい。イングリッシュ・ホルンが聴きなれた音とは一味違う、これもウィンナ・タイプがあるのだろうか?中間の短調ではvlは弱音器を付けているにもかかわらず、結構熱気を帯びる。祭りの旋律も落ち着いたテンポで開始、ブラスの加わる総奏も重厚。第二楽章もやはり老練というか武骨というか、そんな味わい。
第三楽章、遅めのスケルツォだが、ずっしり重量感と切迫感で押してくる、ゴリゴリ弾くチェロに続きtimpは爆音、これはハマってしまう;副主題もさほど緩やかな感じにはせず、芯が通った感覚、スケルツォが十分豪快なので対比はつく。
第四楽章が一番ベームらしい、じっくりとしたテンポ、がっちりとした構造感で押し通す、テンポもほぼ一定、しかし懐の深い強弱、弦は燃え上がるようだけど木管は意外に淡泊、ブラスは豪快、終結の熱気も冷静に整えて終わる。ゴツゴツしているがこの終楽章も聴くほどにじわじわと術中にハマってくる感じです。
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