Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

G.レオンハルト:バッハ ブランデンブルク協奏曲LP  

1990年代~2000年代のバロック演奏のCDを聴くと、情報量の多い優秀な録音ではありますが、実に耳当たりよく美化されすぎたサウンドとも感じます。先日入手したSEON(1976~1977年録音)のLP、レオンハルト&合奏団のブランデンブルクconを聴くと、逆にとても新鮮に聴こえます。ヴァイオリンの倍音がツーンと生っぽいし、オーボエ、チェンバロなどもピンポイントでくっきり聴こえ、コントラバス、ファゴットはゆったり深く、ホルンは空間に拡がる。リアルな映像が展開しているように聴こえます。復刻CDと聴き比べて・・ほとんど同じだとも言えるんですが、味覚で言う舌触りやスパイシーさがチョットだけLPが良く感じて聴き入ってしまう、そのチョットの違いが人間の贅沢な要求なのかも?

レオンハルト ブランデンブルク
1976~1977年録音 SEON

全曲、レオンハルトらしい指揮で、くっきりリズムを立てた演奏できりっと気分を引き締め、ブリュッヘン、クイケン兄弟、ビルスマといった古楽演奏の親方達は、もう完成といえる演奏で、まったく古いと感じさせません。

第1番、速いテンポは取りませんが、きりっと引き締まる、第二楽章のS.クイケンのピッコロvlが一筋の銀線のように引き立って味わい深い、またオーボエがクレシェンドの際に装飾ヴィヴラートを入れるところが効く。最後のメヌエットはゆっくりしたテンポですが、これが優雅。
第2番、クロード・リッパスの演奏するバロックtpの写真がありました、やはりクルクルと巻いたホルン型、途中に音程補正の穴があります。
バロックtp
F.インマーやエクルンドほど流麗ではないが見事決めています。第二楽章ではS.クイケンのvlとブリュッヘンのbfが聴きどころ。
第3番、弦楽だけになると、くっきりした当録音も手伝って一段と味わい深く、各奏者のデリケートな表現が聴かれる。終楽章は当時としては最速、今でも緊迫感を与える演奏です。
第4番、ここはS.クイケンの聴かせどころ、線は細いがバロックvlならではの味わいを初めて聴かせた演奏ですが、さすが第一人者、その後のプティット・バンドでの再演より良いかもしれない^^
第5番、その後は聴けないレオンハルト、S.クイケン、ブリュッヘンのトリオは貴重、レオンハルトのチェンバロが冴え渡る、ブリュッヘンのトラヴェルソが見事で、第一楽章の装飾ヴィヴラートは引き付ける。
第6番、ヴィオラ・ダ・ガンバの入った雅びなサウンド、これも当録音が各楽器の音をくっきり拾い分け、味わい深く飽きることはない。下手に残響を多く入れて和らげると気が抜けてしまうでしょう。

ブリュッヘンほか

その後数多の古楽団体によるブランデンブルクconが出ても、不動の価値を持ち続ける名盤だと思います。
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category: J.S.バッハ

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コメント

こんにちは。

先日の記事にあったLPですね。

写真のナチュラルトランペット、普段は余り目や耳にしない形ですね。

この頃の古楽演奏は奏者も聴衆も情熱が半端なかったような気がします。
今の演奏は奇を衒ったものだったり、クールというか冷たいような感じがします。
気のせいかしら?

黒羊 #FynsjLCE | URL
2013/11/11 13:26 | edit

黒羊さん こんばんは

G.ライヒェの肖像にも見られるこの型のトランペットはコレギウム・アウレウム盤のジャケットにも写真が載っていました、奏者はE.タールでした。

SEONレーベルが次々出した古楽の録音は気合い入っていましたね、レオンハルト盤といい、リュートのM.シェーファー盤といい、その後の演奏の礎になっているものが多いと思います。新しい演奏にも興味は尽きませんけどね^^

michael #xNtCea2Y | URL
2013/11/11 23:01 | edit

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