Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

A.ヴェンツィンガー:バッハ ブランデンブルク協奏曲 LP  

さて今回はアウグスト・ヴェンツィンガー指揮、バーゼル・スコラ・カントルムのブランデンブルクconです。レオンハルト盤よりさらに四半世紀ほど前の録音でしょう。
ヘリドール盤から、よくこんな古い録音が出たもんだと思います。昔は第2巻だけ持っていましたが、1950年代初頭、アルヒーフの初期盤で出た記念碑的な録音でもあるようです。勿論モノラルで音質もさすがに古いです^^;

ヴェンツィンガー bach bra

奏者の顔ぶれはvcとガンバ奏者で指揮のA.ヴェンツィンガー、レオンハルトの師であるチェンバロのエドゥアルト・ミュラー、リコーダーのグスタフ・シェック、フルートはヨーゼフ・ボップ、オーボエはヘルムート・ヴィンシャーマンの名があります。古楽専門の大学バーゼル・スコラ・カントルムを創設、教鞭をとった人達。バーゼル・スコラ・カントルム合奏団というのは常設の合奏団ではなく、レコーディングや演奏会のたびに結成しているそうです。古楽復興の黎明期ですから、すべてが完璧とはいっていないし、楽器のデータもありません。一部現代仕様の楽器もまじえているようですが、一応ピッチはA=415Hzのバロック・ピッチで聴こえてきます。チェンバロはモダン・チェンバロに聴こえますが、vl属の弦楽器はレオンハルト盤と共通の倍音が歪み混じりにキンキン響きます。編集などしていない一発勝負的な録音はありのままが伝わってきて、やはり熱気というものを感じます。こういう感覚は最新録音では味わえません。
いずれの曲もテンポは今聴いても標準的に感じるが、歴史研究に殆ど無頓着だった第一期バロック・ブームの数多の演奏とは一味ちがう。
第1番ではメヌエットの真ん中に置いたポラッカで活発なリズムに変えるところがさすがと思わせる。
第2番のtp奏者はアダム・ツェーヤー、楽器の仕様は不明だがA.シェルバウムの前に吹いている人がいるわけです、あまり上手いとは言えませんが、そこそこ健闘しています。
第3番は弦楽だけなので少し録音に有利なようで、詳細に聴けます、古楽器のvl属の響きが古い録音なりに伝わってくるし、熱気を感じる演奏です。
第4番は終楽章が意外に堂々として痛快。
第5番のフルートはヨーゼフ・ボップ、明らかにトラヴェルソの響きだが、この時代よくあった細かく震えるヴィヴラートがどうも好みじゃない;チェンバロのE.ミュラーは見事。
第6番、これも弦楽だけでしかも高音楽器がないので一番聴きやすい録音となり、雅びな味わい、が、ちょっと音程を外したような音も聴こえてくる。
以上、第3番が一番気合い入って聴けますが、この2枚も演奏史の足跡のようで興味深いです。
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category: J.S.バッハ

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