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O.スウィトナー:モーツァルト交響曲「パリ」「ハフナー」  

今日は"再入手LP"ではなく、以前から持っていたものです。当ブログの初期に取り上げた、オットマール・スウィトナー指揮、モーツァルト交響曲2枚組のセラフィム盤をあらためて聴いたところ、「パリ」「ハフナー」がじつに良いので再度書きます。スウィトナーはまあ大抵の曲は標準的テンポなんですが、当盤の31番、35番はとても速いのが意外です、ターンテーブルの回転数を間違えたのかと思うほど、シュターツカペレ・ドレスデンの演奏もびしっと決まりちょっと他では聴けない快演、スウィトナーが同じSKDを振った29番の大らかさとはえらい違いです。録音データはなく、60年代前半かと思われます。

スイトナー mo 31 35

31番「パリ」第一楽章は総奏で元気よく開始、響きは低弦がたっぷり、vl群がすっきり、スウィトナーらしい一貫した涼しげな音作りです、しかし切れ込みの鋭さが徹底している、速いテンポでモーツァルトの小回りな旋律を細かな直線が組み合わさったような表現できっちりと決める。木管や低音がゆったりカノンを奏でる間、vl群が奏でるトレモロがきりっと立って、背筋が伸びるような心地よい時間が流れる。展開部は見事だが再現部が一段と聴きどころに書かれている。終結部はモーツァルトらしく冗長で大袈裟だが、スウィトナーの手にかかると、クドさが消えてすっきり聴かせて閉じる。第二楽章も淡々と聴かせるのが良い。終楽章は速いというほどのテンポは取らず、ポリフォニックな聴かせどころを丹念に演奏する。

35番「ハフナー」この第一楽章がまた速いが、これにはハマる;珍しく提示部が反復される演奏だが、そうしないとすぐ終わってしまうでしょう。「パリ」と同様、細かい音符を緻密に決めながら、拍を大きく捉えたように聴かせて行く、入れ籠のような見事な構造に感じる、timpの打音がくっきり心地よく、折り目を付けていく。第二楽章はさらりと涼やかに。メヌエットはゆっくりめのテンポだが、テヌートでくっきりとリズムを立てて引き締める。終楽章、強弱の対比を大きくとって緊迫感をもって進める。これも究極の表現の一つと言えるでしょう。

モーツァルトの甘く情緒的な演奏はすぐに飽きるが、K.ベームの骨太の演奏、あるいは手法は違うが当盤のスウィトナーの演奏なら何度でも聴きたいと思えます。
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category: W.A.モーツァルト

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