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R.ゲーベル:管弦楽組曲No.3&No.4  

ラインハルト・ゲーベル、ムジカ・アンテクヮ・ケルンと言えば過激な表現、とか評されがちですが、あくまで古楽奏法の美を極限ま追求した結果と思います。
今日はバッハの管弦楽組曲のNo.3とNo.4、同じ編成ながらタイプの異なる魅力ですね。聴けばもちろんゲーベルらしい演奏ですが、現時点ではこれが一番と言えるほどいいです。全パート1人ずつの編成、アルヒーフの録音はややオフマイク的で、鮮明でありながらさらりと口溶けのよい感覚のソフトなサウンドに仕上がっています。

ゲーベル bach suites
1985年 アルヒーフ

第3番 序曲のグラーヴェ、二重付点のリズム切れ味よく、F.インマー率いる3人のバロックtpは室内的奏法で柔らか、本革を張ったtimpはさほど強打せずとも瞬発力のある心地よい鳴り方で、始まりから引き付ける。アレグロに入るととても速いが、弦やobが柔軟な感覚を失わず常にしなやか、小忙しくなく速いテンポの快感に引き込む。各パート1人ずつならではの装飾演奏が入る。2曲目のアリアが絶品、チェンバロの和音を開始に無から立ち上がるしなやかなvl、弱奏の中での繊細な強弱、まさに即興的な装飾音、透明な美音で埋め尽くされるアリア。これを聴いたらG線だけで弾く編曲なんて滑稽なお遊びに過ぎない。ガボット、ブーレ、ジーグいずれも重い響きはなくtpとtimpのダイナミクスは心地よい瞬発力となって各曲のリズムの快感を聴かせる。
第4番も序曲の開始は清涼な弦の響きに対し、timpのやや濁った粗野な響きが生っぽく力があって味わい深い、アレグロは一貫したリズム・パターンをやんわりとした基調で進むが弦がリズムを切り込みよく強調したり、tpとtimpがズバっと打ち込んでくる変化がじつに良い、飽きさせない演奏。続く各舞曲もそれぞれの魅力を引き立てる、終曲のレジュイサンスはリズム的面白さの傑作だが、ゲーベルはまさに期待どおりの快演を聴かせてくれる。
聴き心地良いサウンドながら、古楽器ならではの天然材的な響きもよく捉えた好録音です。
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category: J.S.バッハ

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