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C.ホグウッド:ハイドン交響曲第67番、68番  

ハイドンの中期交響曲、60~70番代というのは結構聴き漏らしていたあたりです。着々とハイドンの力量が蓄えられてきた聴きごたえ十分の作品群です。今日はしばらく保留してあったホグウッド盤、緻密なアンサンブルできりっと整えながら柔軟な味わいも聴かせてくれる演奏で67番、68番のカップリングを聴きました。

hog hay 67 68
クリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント室内O

67番、第一楽章プレストは第一主題の小刻みで切れ味よい快調なスピード感が魅力、終楽章的でもある。第一主題が支配的で、簡潔な第二主題も出るが、第一主題後半の変形のようでもある。展開部は第一主題を使い、ポリフォニックな聴かせどころが用意される、再現部はほぼ型どおりという感じ。後半も反復して楽しませる。
第二楽章、アダージョもソナタ形式、第一楽章の活気を沈静化するような始まり、疾風怒涛期からすでにあった弱奏の中に深く引き込む魅力もあり、充実感を増す。展開部では短調に転じ、弦によるカノンを聴かせ、再現部は普通に、終結では弓の背で弦を叩く奏法で閉じる。
メヌエット、53番でも聴いたような明快で印象的なメヌエット主題が魅力、トリオはvl2本のみで弾かれる素朴な音楽。
終楽章、アレグロ・ディ・モルトは活気よく始まる楽章だが意外にも中間にアダージョ・エ・カンタービレが挿入され結構長い、vl2つとvcによるトリオだが、古楽器による演奏はバリトン・トリオを思わせる古雅な味わい、やがて木管や弦楽も加わって発展する、再びアレグロの再現部となって終わる。

68番、第一楽章、弦の弱奏で動機が始まり活気に満ちたトゥッティが続くがじつに健康的で明るい魅力、こういう曲はいくつあってもいい、展開部そのものはあまり凝っていないが続く再現部と一体となった充実感で聴かせる、ここも後半反復する。
第二楽章にメヌエットを置く、なで肩のメヌエット主題でさらりと聴き流せるタイプ、トリオも簡潔でさほど主張感はない、軽い印象で終わる。
第三楽章、アダージョ・カンタービレ、3度~6度音程を交互に繰り返す伴奏が全曲リズムを刻み、夢想的なカンタービレ旋律が乗っていくが徐々に力感を付けて突如フォルテに達する変化、隠されたストーリーの描写に聴こえる。展開部と思われる後半の始まりから転調の妙でより夢想的な世界に引き込み素晴らしい、フォルテ音で一旦展開部を閉じ、再現部となる。後半も反復され時間は13分ほどと長くなるが、特に展開部はもう一度聴きたい魅力にあふれる。"うんざりする楽章"と書く解説者もいるが、とんでもない話である。
終楽章、プレスト、ややおどけた味のロンド主題、ホグウッドは程よい急速感と活気でまとめる、ロンド主題の間に挿入される部分の充実、ロンド主題そのものの変奏も聴かせ、最後には各パートのソロの交代をpppで引き付けで終わる。

60~70番代、聴きどころ満載のようで、しばらく集中して聴きたいです。
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category: F.J.ハイドン

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