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Pro arte antiqua Praha:ベートーヴェン交響曲第7番(室内楽版)  

室内楽が続きますが、今日の中身は交響曲です。
交響曲の室内楽版と言えば以前、コンバッティメント・コンソート・アムステルダムによるハイドン交響曲100、101番(室内楽版)をレビューしました、この団体はモダン楽器の古楽奏法でしたが、ハイドンの交響曲を美しい室内楽として仕上げていました、またフルートが1本入っている分、響きも華やぎました。一方当盤は同じレーベルでややこしいですが;プロ・アルテ・アンティクァ・プラハの古楽器による弦楽五重奏編、白熱したベートーヴェン第7をどう表現するか、興味が湧いて求めたものです。この演奏は渋い響きで室内楽的と言うより、オーケストラの何分の一かのスケール・モデルを表現しているように聴こえます。あくまでオーケストラで聴いたことがある、というのが前提でしょうが、演奏されるのは大ホールではなくサロンのはず、近くで聴くチェロというのは結構迫力があり、コントラバスのずっしりくる響きやティンパニの轟きまで暗示します。また弦のアタックの鋭い立ち上げでダイナミクスを表現します。

be sym 7 quin
プロ・アルテ・アンティクァ・プラハ
1996年録音 プラハ


第一楽章、ピュア・トーンの細い響きながら、気合いの入った序奏の始まり、チェロの響きにティンパニも含まれているように感じる。テンポは速めにとり、躍動感を強める。管楽器の代役もすべて弦が務めながら主部に入る、よくあるテンポ、弱音方向にぐっと音量幅を設けているためか、各声部が意外に懐深く聴こえる、いくつかのパートが歌い継ぐところ、1本の楽器でやらなきゃいけない場面など、編曲の苦心も時折感じながら;提示部は見事に進む、展開部のじりじりクレシェンドをかけるところ、さすがに大変だが、聴き手の心理を最強音へと導いていく。もともと曲が持っているエネルギーもあるでしょう。
第二楽章、ここはアレグレットらしいテンポでリズムは軽やかに打つ、そこにレガートな味わいでテーマを重ねていく、オーケストラでは音が埋め込み合って聴きづらかった動きが明瞭に聴こえるのは逆に強みでしょう。
第三楽章、この楽章が一番面白く聴ける、弦上に弓が跳ねる響きが、小刻みで切迫感のあるスケルツォにぴったりくる、とても自然でこの編成の為に書かれたように聴こえる。ピチカート音も余韻がよく聴こえ、表現の妙でダイナミクスも十分、なかなかの迫力で押してくる。トリオでは内声を弾く第二vlやvaが管楽器かと錯覚するように響く。
終楽章、冒頭の気合い、切れ味でツカミはgood、怒涛のような楽章だが、強く響かせる音はちょっと長めに弾き、弱い音は短く弾く、量感の差で表現するなどテクニックというのはあるもんです。最後まで見事に白熱感に引き込んで終わる。それにしても終番のトレモロ音の鋭さは凄い、LP盤の歪み音を聴いているようです;
バロックやハイドンまでの音楽には不向きでしょうが、ここではベートーヴェンsymphonyを満足させる演奏を実現しています。フランツ・リストによるピアノ編曲もまた違った角度から味わうようで良いですね。
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category: ベートーヴェン

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