Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

カラヤン:ベートーヴェン交響曲第9番「合唱」1962年LP  

年明けの第九です。
だいたいの内容は憶えていたつもりでもじっくり聴いてなかった、カラヤン、BPOの1962年録音です。これもD.G LIMITED EDITION、もしかしたら先日のK.ベーム、BPOの第七と同じく、カッティングし直したものか?こちらは旧盤を持っていないのでわかりませんが、80年代デジタル期に録音した第九より良いのではないか、と思える再生音です。しなやかで味のある弦の響き、透明感のある金管、ベルリン、イエス・キリスト教会での好録音が一段と冴える感じです。D.Gの二つ折りジャケット時代の盤より、カッティングも新たにした再版盤が狙いどころかも。

カラヤン be sym9
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
S:G.ヤノヴィッツ A:H.レッセル T:W.クメント Br:W.ベリー
1962年 ベルリン、イエス・キリスト教会


第一楽章は激しさもありますが、流麗な楽章だと思います、キメ細かい弱音で始まる、いつも通り速いテンポ、速いけれどレガートでBPOの一糸乱れぬ合奏が、次へ次へと追い被さるように推進して行く、ぐっと弱音に抑え、じわっとしたクレシェンド、強弱の起伏も高速機の下降、上昇のように空を舞う感覚で、まさに流麗。展開部の怒涛も存分に聴かせる。
第二楽章、小刻みで速いが、緻密な合奏でスケルツォの切迫感を聴かせる、トリオの部分では幾分速度を緩め、対比を付ける。第一楽章とともにカラヤンならではの魅力が聴かれます。低音楽器や一部の管楽器など音の立ち上がりにタイムラグのある楽器はその分タイミングを速めるなど絶妙の合奏コントロールなのでしょう。
第三楽章、2つの主題を持つ変奏曲だが、ドラマティックな構成も取る、ここはアダージョらしくゆったりと演奏、フルトヴェングラー、あるいはフリッチャイのようなインパクトはないが整った美しさ、BPOの美音が一際神聖な楽章として奏でる。
第四楽章、乱奏的に始まり、バス弦のレシタティーボとなるが、BPOスーパー・コントラバス群団が深々と響く、LP1枚に収めた第九ながら充実したサウンド、歓喜のテーマは低音部から速めのテンポでぐいぐい積み上げ、声楽部へ入る。W.ベリーのバリトン独唱が始まるが、あまり張りつめず落ち着いた感じが良い、G.ヤノヴィッツのソプラノはきりっとした歌声で4人の重唱を引き締めるように聴こえる。テノール独唱の後、しばしオケの演奏となるが、ここは急速にせず、闊歩するように力強く聴かせる。バックの合唱はライヴでよくある大人数ではないでしょう、オケ、独唱、合唱のバランスが良い、録音音楽ならではの良さかもしれません。
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