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M.Barmert:J.B.ヴァンハル 交響曲、3曲  

今日は爽やかに古典派を聴きたい気分、そんなとき格好なのがヨハン・バプティスト・ヴァンハルですね。久しぶりに聴く、マティアス・バーメルト指揮、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズによる、交響曲ト短調、ニ長調、ハ短調の3曲です。
ヴァンハルの短調交響曲はハイドンの疾風怒涛期作品のようなエネルギーあふれる作風と違い、常に流線型のメロディックな美しさを聴かせるところが他にない魅力。

van sym 01
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ト短調、第一楽章は弦楽でしっとり始まるほの暗い気分の第一主題だが快調、ヴァンハルらしい短調作品の魅力、対照的な長調の第二主題は明るさを満喫させる、展開部は第二主題を軸に優美な転調で進むが特に後半が魅力、再現部も変化を付け展開部に続けて魅了する。
第二楽章はオーボエ・ソロによるコンチェルト風の楽章だが、意外に単純な旋律を繰り返す、ここは奏者の装飾演奏を求めた楽章かもしれない。
メヌエットは短調にもどり、ヴァンハルらしい優美な主題、ハイドンならカノン仕立てにしそうなところ、ヴァンハルは普通にやる、トリオは再びオーボエのソロだが、ここはソロらしい旋律を奏でる。
終楽章、短調で第一楽章になりそうな内容、跳躍音形の追いたてるような動機で始まるが、すぐ長調に転じ、明るい第二主題が対比をつける。第一主題が軸の展開部、ここも転調の推移が魅力、再現部の充実も第一楽章同様の構成。

ニ長調、timp、tpを含む祝祭的交響曲、これはハイドンの作品に迫るがっちりした構成、ただバーメルトの当演奏は爽やかではあるが、もう少しテンポを速め、踏み込んだ表現をとれば密度が増すと思う、T.ファイならきっとそうするだろう。
第一楽章、ダイナミクスで開始するがぐいぐい迫るところは少ない、第二主題の繰り返しで、二度目に裏拍にビートを置きかえるのが面白い。展開部もじっくり進める構成、これまでの主題を転調、変化させて聴かせる。ハイドンほどの濃密な書法はないが、聴きやすく書く、というのも一方で求められるでしょう。コーダを設けて華々しく終わる。
第二楽章、歌唱的なテーマのアンダンテ、ヴァンハルの旋律の個性がちょっと他には聴き覚えない味わい。
第三楽章にアレグロを置き、終楽章にメヌエットを置くのが珍しい、アレグロではかなり祝祭的華々しさがあり、展開部は結構踏み込んだ醍醐味を聴かせる。終わったように休符を置いて、終結部の続きを始め、次の典雅なメヌエットへ繋がる、トリオではオーボエのソロが入る。

ハ短調、これぞヴァンハルならではの魅力、全楽章短調でtp、timpが入る堂々たる曲はあまり憶えがない、流麗だけど嫌味がない、ハイドンもモーツァルトもこういうタイプは書いていない。ここでのバーメルトの演奏はぴりっと気合いを感じるよい演奏。
第一楽章、ヴァンハルでまず思い浮かぶのがこの第一主題、となってしまうほど、短調で優美な動機、そしてtimpを伴った後半がぐっと引き締める、第二主題らしいものが聴かれず展開部へ、第一主題の展開、押しては返す転調、不協和音の響くクライマックスが素晴らしく、終結まで魅了する。
第二楽章、アンダンテ、二部形式で短いが第一楽章の気分を緩めず弦楽のみによる深い味わい。
メヌエット、ヴァンハルの個性が光る短調の優美なメヌエット、トリオは弦楽にフルートを重ねるがメヌエット主題とさほど雰囲気を変えない。
終楽章、アレグロ、切迫感ときれ味の良さが痛快、第二主題による展開部もカノン、転調の手法が効き、聴きごたえ十分、終結まで見事に引き付ける。
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