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O.スウィトナー:ベートーヴェン交響曲No.8 (PCM-LP)  

オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリンのベートーヴェン交響曲はCDで全部揃っているのですが、80年代DENONのPCM録音をわざわざカッティングしたLP盤の再生音とやらを、つい1枚聴いてみたくなりました。ノイズひとつない盤質の良さといい、アナログ盤末期の逸品、これも日本が世界に誇る優秀製品ですね。第1番と第8番のカップリングも、スウィトナーの演奏が気に入っているので格好。

ベートーヴェン 交響曲第1番、8番
オットマール・スウィトナー指揮:シュターツカペレ・ベルリン
1983年 東ベルリン、キリスト教会

suit be sym8

いつものように鮮度のよいナチュラル・サウンド、第8番もLPの片面にどうにか収まるがあまり余裕のない演奏時間、しかし何ら不足ない量感で押し出す。東ベルリン、キリスト教会の空間に響きわたるリアル感もすばらしい。第8番は長大でなく短時間に中身の圧縮された内容が聴ける、ハイドンに近い楽しみ方となります。
第一楽章、アレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・コン・ブリオ、快速なテンポで始める、スウィトナーは弦楽はすっきり透明に響かせ、ブラス、ティンパニのダイナミクスがどっしり音圧をもって押し出すが、強引な感覚がなく自然な質量移動のような強弱表現がいい。提示部では第一vlを控えめに、内声弦のトレモロによる動きを浮かせ、構成がよく聴ける。展開部は対位法も聴かせ、思い切った転調で推移、スウィトナーはぐいぐい白熱させる、最後は軽くクールダウンして終わる。
第二楽章、アレグレット・スケルツァンド、この楽章がスケルツォ楽章の位置づけに思う。スウィトナーは速めのテンポで闊達な心地良さで進める。弦のフォルテによるトレモロがぐっと鋭く入る。彫の深い表現。
第三楽章、テンポ・ディ・メヌエット、(メヌエットのテンポで)という表示のみで、のらりくらりと始まるこの楽章は緩抒楽章の代わりの位置づけに思える。弦の奏でる主題はリズムを強調せず、優雅で浮遊的な旋律、そこにブラスとtimpが大らかにダイナミクスを入れる。トリオでのホルンが実に柔らか、クラリネットの滑らかな透明感も良い。スウィトナーのこの楽章は絶品。
終楽章、アレグロ・ヴィヴァーチェ、程よい快速で演奏、自由度の高いソナタ形式、ハイドンの交響曲第102番の終楽章も斬新でしたが、この終楽章もどこかそんな方向のベートーヴェンのアイデア満載の充実感。スウィトナーは清涼なサウンドを保ち、びしっと気合いの入った演奏で閉じる。
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