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【追悼】クラウディオ・アバド:ベートーヴェン Symphony No.7  

1月20日、指揮者クラウディオ・アバド氏が胃癌のため80歳で亡くなりました。
詳細:Wikipedia
私は演奏家については誰それに師事したとか薫陶を受けたとか、経歴はあまり読みあさらず、ただ演奏を聴いてこういうタイプの演奏家だと感じることにしていますが、アバド氏は旧来の巨匠タイプから脱した、新進気鋭の指揮者というイメージでした。アバド流という決まった型があまりなく、作品に適した演奏スタイルを取り、見事にやる人だという気がしています。
よって若い頃の姿しか頭になく、晩年の写真を見ると知らぬ間に時が経っているのに驚きます。そういう自分もたまに免許証の写真など見ると、恐ろしく歳食っているのに驚きますが;頭の中は30代くらいで止まっています、それ以後は何年経とうが∞です(笑)
今日は巨匠をしのんで、ベートーヴェンsym No.7を聴いてみることにしました、申し訳ないことに演奏内容は記憶していなかったのですが、しまいっぱなしでもったいないことをした、と思ったしだい。
弦はカラヤン時代の厚い響きでなく、室内楽的でしなやか、細やかなデュナーミクが聴かれ、ブラス、timpのダイナミクスはドシっと切れ味よく、常にリズム感覚の心地よさを聴かせる。

アバド be sym 7
1999年、ベルリン・フィルハーモニー

第一楽章、序奏の開始は強烈でなく、バランスの良い響き、ぐっとクレシェンドする盛り上げがよい、主部はわりと快速、間を置かず次へ踏み込んだり、間を置いたり、ツボを得た推移が上手い、美音で控え目にクレシェンドをかけ最後に思い切ったダイナミクスを入れる心地よい刺激、そして活き活きしたリズム感、ベームにもカラヤンにもない魅力があふれ、ヨーロッパ室内Oとのハイドンの演奏でも聴かせた古典派演奏の技がここでも聴けたようだ。
第二楽章、アレグレットらしく遅くないテンポ、木管の和音のあと、低音弦は気だるく、淡々と始める、繰り返しは微かなppとなる、va、vlへとテーマが移るにつれBPOの優美な弦の味わいを聴かせる。やんわりと流すだけでなく、びしっとした表現でも引き付ける。
第三楽章、スケルツォは快速で溌剌キビキビと始める、しかし弦に適度にしなやかさを持たせ、気品を保つ。トリオは弦を押さえ、木管アンサンブルを聴かせた後、総奏で思い切ったダイナミクスを響かせる。timpは古楽器か?のように鋭く轟く。
終楽章、二度鳴らす開始音はやや溜めを入れてどっしり、その後はカラヤンを凌ぐフルスロットルで快進、アンサンブルはさすがだが、ここではドイツ的な精巧、冷静にまとめるという感覚でなく、情熱的というほかない、フルトヴェングラー、C.クライバーのような作戦めいた感はなく、自然に血が湧きあがるような白熱感、展開部から終結までの凄いこと。
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category: ベートーヴェン

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コメント

追悼アバド

ご無沙汰しております。
私も、アバドは永遠の青年という印象を持っていました。
それだけに、アバドの弔報には驚きました。

ロンドン響とのモーツァルト、ウィーン・フィルとのベートーヴェン、ベルリン・フィルとのブラームス、ヨーロッパ室内管とのハイドン、そして一連のマーラーなど。

どのCDからも、音楽に対する謙虚さ、誠実さが感じられて、好きな指揮者でした。
ご冥福をお祈りしたいと思います。

mabiko3 #- | URL
2014/01/30 11:17 | edit

mabiko3さん こんばんは
コメントありがとうございます。

アバド氏は同一曲でも、再録音ではかなり表現を新たにしていましたね、それも自分流に固めるのではなく、作品への誠実さかと思えます。
残された多くの演奏、もっと聴いてみたいですね。

michael #xNtCea2Y | URL
2014/01/30 19:08 | edit

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