Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

リュートの点検  

近々、リュート再開に向けて、楽器の点検をしています。ガット弦が理想なのは承知のうえですが、普段の取扱がホネなので、通常はこの弦を使っています。

NNG.jpg

いずれもaquila社で、高音には"NNG"ナイルガットという弦、これはガットと同じ比重に作ってあるそうですが、大いに伸び、ガットとはかなり性質が違いますが、これなりの味わいで使うことになります。低音は同社の巻弦"D"、これはギター用に作られている巻弦よりずっと倍音を少なく作られています、オクターブ弦とのコンビネーションで使います。NNGは黄色く染色されるようになって、パっと見、ガットのようですが、今日は3本だけ、本物のガットに替えました、どれでしょう↓^^

11c nng

最近は楽器への負担、指への負担を軽減しようと、ピッチを下げて使うことを考えています。写真の11コースリュートの場合、今張ってある弦でA=415hzにすると、合計張力は53kgになってしまいます。A=392hzに下げると48kgで、5kg軽減になる、もうちょっと下げてもいいかな;リュートは懐中電灯の明かりで透けてしまうほど、薄い響板、とても華奢な楽器です、人の体重ほどの張力をかければ、やがて故障しても不思議はないです。

GT透視
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category: 楽器について

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コメント

いよいよ再開の運び、嬉しいかぎりです。いずれぜひ手がけられた曲群などご紹介ください。

 仰るようにバロックリュートの415Hz は常識でも何でもありませんし、私は370くらいでもいいとさえ思います。実際、当時は現在よりも低いピッチだったのは間違いないと思います。
 当時の絵画に見られるような皆一応に、ブリッジで弾弦するタッチをみても、ガット弦で低いピッチを使っていたからでしょうね。現在の415でナイロン弦では、とてもブリッジ端でのタッチは硬くて弾けません。

当時のバロックリュートはルネサンスの改造物ですから、表面板がS字変形するような高いピッチはできなかったと思います。
高いピッチは確かに楽器を壊す(クラック発生の)直因になります。

ところで、michaelさんのリュートの内部構造は、相当に頑健な補強で、ばっちりですね。

白くま #z.eWqGjQ | URL
2014/02/05 20:56 | edit

白くまさん こんばんは

ブリッジ裏の力木の配置には、悩ましいものを感じますね;
ガットの弦を細くできる限界は0.42mmくらいとされますが、それでA=415では1コースが3.6kg前後、すぐにも切れそうですし、とてもブリッジ近くは弾けませんね、 昔の奏者の絵を見るたび、なにか音作りの根本的な美意識が現代と違うような気がします。

michael #xNtCea2Y | URL
2014/02/06 19:36 | edit

ああ、そのご意見には、強く肯いてしまいます。私も以前から思っていたことです。
 ヨーロッパの制作者は、博物館のオリジナルを詳細に検分し、デットコピーを作られている人もいます。しかし、・・・・・
何か根本的に、違っているのではないかと思っていました。それは、現在でさえ、制作者が重要視していないような要因があるのではないかなと。例えば、
使用木材の経年変化と接着度合いとの関係とか、つまり、あまり強く固定や接着をしていなかったのでは?、羊皮紙の使用なんかも関係ありそうです。現代に作られている楽器には、一番無視されている点だと思うのです。自然な語るような振動、出音は、「拘束しすぎない」 ことにあるように思うのですね。張力には耐えるが、でも、自由度は適度に残すことというんですかね。
ただ、古い数百年クラスの経年材料の入手が一番の難点ですね。
 

白くま #earlVaII | URL
2014/02/07 12:22 | edit

>自然な語るような振動、出音は、「拘束しすぎない」

御意、こういう楽器こそ、音楽的な音がほとばしるように出てくると思います。緩い弦によく反応し、イメージとしてはスッキリ鼻がとおり、楽に語れるような出音です。
強固な楽器に強いテンションで張る、これでは楽器を絞めつけているのと同じで、奏者は力づくで弾き、楽器からは鼻づまりの悲鳴が聴こえるだけでしょう、これはガットを張る意味もないです。まあこれも現代のギタリストと同じような演奏環境で弾かなければならない、プロ奏者向けの産物かもしれませんが。
外形は同じ型(何々モデル)でも、出てくる音はまったく違う楽器を見受けますね;

michael #xNtCea2Y | URL
2014/02/08 10:28 | edit

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