Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

C.アバド:バッハ ブランデンブルク協奏曲  

あまりに有名指揮者となると、聴くのが後回しになってしまい、亡くなってから、良さに気付くとは不覚ですが、次々アバドを聴きたくなります、晩年近くの演奏ほど好きになっていきます。こうなったらバッハ、ブランデンブルクです、たしかアバドは過去にミラノ・スカラ座Oとの録音がありましたが、今回は2007年、モーツァルトOでの演奏。

アバド ブランデンブルク

ブランデンブルク協奏曲といえばソリスト達の名演が大きな部分を占めますが、ソロvlはモダン&古楽器両刀使いのジュリアーノ・カルミニョーラ、チェンバロには現代の古楽旗手オッタヴィオ・ダントーネが、またリコーダーにはミカラ・ペトリほか、達人ソリストが集まり、通常はないであろう顔合わせのコラボでもある、そこに大指揮者アバドが立ち、モダン、ピリオドの区別なく融和した現代演奏の象徴のようにも思えます。

アバド ブランデンブルク メンバー

奏者の顔ぶれからして、ソリストあるいは通奏低音の誰かがリードしても素晴らしい演奏になるであろうが、そこを老練シェフ、アバドがもっと良くする役割を果たし、最高に整えている、第1番の第一楽章を聴いただけでそう感じる、最後のメヌエットは軽やかな魅力、第一トリオの3本のobの装飾の絡み合いがいい。
第3番は溌剌として明瞭、古楽器の場合、やや乾いた響きになり、それが味でもあり、弱点でもあるが、ここではモダン楽器の活かし方が冴える。
第5番は速いテンポだが、これくらいが望ましいと感じる、バス旋律にも快調さが生れ、どのパートを聴いても心地よい、ダントーネのチェンバロは冴え渡り、ソロに入っても快速、わずかなルバートが効果的。フルートのJ.ズーンはトラヴェルソ風の古雅な味わいも聴かせる。
第6番、第一楽章から心地よい快速、どの曲でも言えるがアバドの絶妙なコントロールで音の一つ一つが活きていて、細かく聴いても味わいがある。
第4番、テンポとしては各楽章、普通くらい、リコーダーにモダン、古楽器の区別はないだろうが、モダン楽器のアンサンブルとは思えない素朴で晴朗な味わい。カルミニョーラのvlもモダンだが、知らぬ間に古楽器かと錯覚する。
最後は華々しく第2番、快速に始まる、R.フリードリヒのtpは見事で、バロックtpを意識したような透明で高貴な響き、それでモダンtpの機能を活かした装飾も行う、tpが休みの第二楽章は3人の奏者がそれぞれ変化のある装飾を後半になるにつれ加えていく、ペトリが胸のすくような装飾を決め、第二楽章を輝かせる。終楽章も痛快に決め、CD2枚があっという間に聴き終わる。
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category: J.S.バッハ

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