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クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

I.ヘブラー:モーツァルト ピアノ協奏曲20、23番  

的確できれいな弱音を奏でるときは、指のコントロールのために一層集中力(エネルギー)を消費しますが、ピアノのタッチでもきっと同じでしょう。イングリット・ヘブラーの演奏は弱音のトリル一粒一粒まで端正に整い、何度でも聴きたい美音です。
今日の盤は先日の24、26番と同じジャケット写真ですが、中身は20、23番、蘭盤でフィリップスの青灰色のレーベルというのは初めて見ます、何かのシリーズものか?バックはいつものロンドン響、指揮はアルチェオ・ ガリエラ(20番)とヴィトルド・ロヴィツキ(23番)

ヘブラー moz p con20 23

20番ニ短調 K.466
暗雲の垂れこめるような寒々とした始まりのあと、オケはシンフォニックな前奏だが、ガリエラ指揮ロンドン響は力感は控え目にさらりと、テンポもさほど急速ではない、ヘブラーのピアノとしっくり一体化する落ち着いた感覚に納得する。終始、粒の整ったなだらかな起伏のピアノはオケと寄り添うような演奏、これ以上ないほど自然に耳に馴染む。オケ楽器が簡単な助奏だけでなく、ソロの一部のように巧みに入り組んでくるのもさすがモーツァルトの聴かせどころ、カデンツァはベートーヴェンによるものが演奏されるが、ベートーヴェンらしい斬新な部分もあり聴きごたえ十分。
第二楽章は映画「アマデウス」のエンディング曲にもなってお馴染み、永遠の名曲でしょう、しかし中間部の短調となった意外なシンフォニックな内容は通を満足させる。
終楽章がまた、24番を凌ぐような優れ物で、ピアノの導入の後のオケのポリフォニックが深い聴きどころで全体に充実感のある楽章、カデンツァの後は短調に戻ることなく、ちょっとした勝利宣言のように終わるのが痛快。
23番イ長調 K.488
こちらはヴィトルド・ロヴィツキの指揮、オケはレガート基調のしなやかな前奏、録音がいつものフィリップスらしい厚みを帯びたサウンドでピアノもやや重く響く。A面:20番の録音のほうがさらりとして、ヘブラーの演奏共々、"ボーイ・ソプラノ的"な清涼さがあって好ましい。
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category: W.A.モーツァルト

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