FC2ブログ

Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

I.ボルトン:M.ハイドン レクイエムほか  

ミヒャエル・ハイドンのレクィエム(ジキスムント大司教葬送の為のミサ曲)はその後の多くの「レクイエム」の規範となったと言われるほど、確かに何度聴いても素晴らしい、もう一枚、アイヴァー・ボルトンの演奏が気になって取り寄せた。2004年ザルツブルク音楽祭のライヴ録音だがサウンドも申し分なく良好。オケも合唱団もやや編成は大きいようだが、あくまで清涼なサウンドにボリュームを持たせる。

W.A.モーツァルト: カンタータ 「悔悟するダヴィデ」 K.469
ミヒャエル・ハイドン: レクィエム(ジキスムント大司教葬送の為のミサ曲)

イリーデ・マルティネス(S)、アンア・ボニタティバス(A)、
クリストフ・シュトレール(T)、ルチア・ピサローニ(Bs)
アイヴァー・ボルトン(指揮)、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
ザルツブルク・バッハ合唱団

2004年 ザルツブルク・モーツァルテウム大ホール(ザルツブルク音楽祭ライヴ録音)
 

m haymoz
m haymoz 02

まず、一曲目にモーツァルトのカンタータ 「悔悟するダヴィデ」 K.469、これは1771年、亡くなった音楽家の遺族らのために開かれた無料の演奏会のため、作品を提供することになったモーツァルトが、新作を書く時間がなく、直前に作曲されていた有名なハ短調ミサK.427を改作、というより、新たな楽章(第6、8曲)を追加して、ラテン語のミサ曲の歌詞をそっくりイタリア語のカンタータとして入れ替えたもの、歌詞はダ・ポンテが受け持った可能性があるとのこと。
音楽内容はほぼハ短調ミサK.427を聴くのと同じだが、第8曲Tra l'oscure ombre funesteが素晴らしい、深淵な前半に続き、明るいコロラトゥーラのアリアが聴きどころを加える。
やはり冒頭楽章から魅力的、独唱が第一ソプラノと第二ソプラノで、(第二ソプラノをアルト歌手が歌う演奏もある)概ね第一はソプラノで第二はアルトを受け持つが、その域に収まらず、両音域に渡って思い切った跳躍のある歌唱が感動を呼ぶ。ボルトンの力感の入れ方はハイドンのシンフォニーで聴かせたとおり、痛快で全楽章充実感たっぷりに聴かせる。

さて2曲目がミヒャエル・ハイドンのレクィエム(ジキスムント大司教葬送の為のミサ曲)、同じ宗教作品でもモーツァルトや兄ハイドンの曲を聴く際には、つい歌唱技巧や作曲技法の充実ぶりに耳を奪われるが、M.ハイドンの当曲などは純粋な精神性にまず惹かれる、前曲のモーツァルトを聴いた後でも、それに圧倒される。
やはり冒頭楽章Requiem aeternamは重要でしょう、前奏および合唱が繰り返す2度音程はぞっとくるほど深い悲しみを表すが、一定したバスのリズムとtpとtimpが入れる力感が毅然として引き締める、そして次のDies iraeがぐっと来る、またオケ・パートの音楽がじつに魅力的で声楽を支えている、このあたりもモーツァルトに引けをとらない。全楽章芸術的完成度が高く最後まで集中力が緩むことはない。終曲もRequiem aeternamが再現されるが、ここでは合唱だったのを4人の独唱が歌う、そしてアレグロのフーガ合唱に移り華々しく閉じる、短調楽章はみなピカルディ終止になている。
M.ハイドンのレクィエムは過去にピリオド楽器によるロバート・キング指揮のレビューも書いたがこれもじつに良かった。ボルトンの演奏法もモダン・オケのピリオド・モードで同様に満足だが、こちらは十分なボリューム感をもって響きわたるのが痛快、なおtp、horn、timpは古楽器を用いているが、timpの力感鋭く、またtpが常に透明で柔らかく美しい。
参考動画:Michael Haydn Requiem C minor Finnish RSO, A Mustonen
やはりこれですねv
関連記事

category: M.ハイドン

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/569-a99687ed
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック