Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

J.S.バッハ:BWV1053  

バッハのチェンバロ協奏曲で第1番の次、か同じくらい好きなのが第2番ホ長調BWV1053ですね、明るい開始はBWV1052のような重厚感がないので、つい軽視していましたが;これも実に充実した傑作。これも原曲が失われていて、元はvl協奏曲、又はob協奏曲と言われていますが、私は旋律の性質からしてob、又はob.ダ.モーレ?の可能性が高そうに思います。形式はリトルネッロを基礎としながら、第一楽章全体がA,B,Aのダ・カーポ形式をとり、Aはまさしくトゥッティとソロの交替で通常の協奏曲らしいが、Bは言わば展開部、それまでの主題を基にソロはインスピレーションの趣くままに変化していく、またバックの弦楽は助奏でもあり、弦楽同士でも独自の掛け合いをしているような多重構造のような複雑さ、これはお決まりの形式に当てはめれば出来るというものでなく、バッハの理学性を伴う閃きで初めて出来たような音楽でしょう。第三楽章も同様のダ・カーポ構成で一段と聴き応えがある。

初めに昨日に続き、T.ピノックの演奏を聴く、これはCDも良好、速めのテンポで歯切れよく整然と演奏するのは何ものにも替え難く、作品の素の味わいを聴かせてくれる。

pinnock bach cem

次は過去にも紹介した2枚だが、いずれもオッタヴィオ・ダントーネが指揮、左は自身がチェンバロを弾いた演奏、右はヴィクトリア・ムローヴァがvlへの編曲で弾いたもの。

bach cem2
左、オッタヴィオ・ダントーネ:指揮とチェンバロ アカデミア・ビザンチナ 2007年録音
右、ヴィクトリア・ミローヴァ:vl、オッタヴィオ・ダントーネ:指揮、アカデミア・ビザンチナ 2012年録音
 

まずダントーネがチェンバロを弾いたほうは、ピノック盤より落ち着いたテンポだが歯切れ良い快調さはある、ob協奏曲ならこれくらいかな、というテンポ。こちらは弦楽の表現がしなやかで華やぎ、進展した古楽奏法が効いた味わいがあり、自然で余分な作為もない好演かと思います。
もう1枚、ムローヴァのvlによる演奏は、バロックvlの味わいを十分に聴かせる名演だが、こうして旋律楽器で聴くとやはり元はobかな、と思えてくる。元は大らかな旋律で、そこにvlやチェンバロ的なパッセージを適宜加えた演奏がなされているように感じる。もちろん両盤の演奏は美しいものです。ob協奏曲に復元編曲した演奏も出てくるかも?
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