Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

O.M.ドンボア:ヴァイス ソナタ"L'infidele" ほか  

今月亡くなられた、オイゲン・ミュラー・ドンボア氏のバロックリュートの音楽第1集LPを再入手しました。これでシェーファー氏による第3集まで揃いました。SEON原盤ですが、なぜか今度はPHILIPSレーベルから出ていた輸入盤です。第2集は見本盤だったし、変り種が入ってくる^^

dombois 02

このLPがまさに本格的バロックリュートの演奏として、最初に手にしたものです。この時すっかり魅了されたのがヴァイスの"L'infidele"という組曲で「不実な女」と約されますが、正確な意味じゃないらしいです。ヴァイスの持つ、バロックリュートを通じた独特の節回しは不思議なテイストでB面に入っているバッハのBWV998より気に入ってしまったほど^^;セゴビアの演奏でヴァイスの曲には引き付けられるものがありましたが、これはオリジナルのリュートでの演奏、その魅力と深みには圧倒されました。
一曲目のアントレ、後半では7連符のパッセージがありますが、ドンボアはきっちり音価を7等分する、全曲通じてほぼインテンポ基調の真面目な演奏だが、そのストイックな感覚が一層引き付ける。6曲目のミュゼットなども一定のリズムで転調していくところなど、すっかり引き込まれます。

すっかり気に行った「不実な女」、ギター編曲譜が某ギター雑誌に載り、挑戦したところ、調弦法の違いから何とも弾き辛いし、弾けたとしても本来の魅力は出せそうにないので即断念;
その後バロックリュートを手にし、まだ初心者の頃、この曲を無理やり練習しました;もちろんちゃんと弾けませんでしたが、さすがに本来の楽器だけに運指も自然で、深い響きはなにより嬉しかった。再挑戦したい曲です。

B面のバッハ、プレリュード、フーガ、アレグロBWV998も良い演奏です、じつに難技巧な曲ですが。ルバート表現は最小限にした整然とした演奏、ゆっくりと演奏するフーガは各声部の動きが明瞭に聴こえる、リュートにはいささか困難なフーガを雄大に弾き切る、アレグロもリュートらしい落ち着いたテンポだが、まさに上声旋律と通奏低音が流れて行く、二人の奏者のような音楽を明快に流麗に聴かせる。
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category: リュート作品

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コメント

この時代のドンボア氏の弾くリュートは、おそらくニコーかゲーストでしょうか。
 リュート製作界でも、名工は減ってきていますが、ニコーは最高齢でお元気ですね。
 名工、名手がいつまでも良い仕事を現役でお願いしたいものです。

白くま #GM.NpqWY | URL
2014/05/29 19:57 | edit

白くまさん こんばんは

ドンボア氏のリュートはニコだそうです。

フランスのスティーブン・マーフィーも高齢だそうですが、師匠が新しい11コースluteを依頼し、素晴らしい楽器が出来てきました。
音楽性を知っている本物の楽器を作る次世代の製作家の仕事にも期待したいですね。

michael #xNtCea2Y | URL
2014/05/29 21:19 | edit

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