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C.アバド:モーツァルト交響曲第38番「プラハ」  

今更、ピリオド奏法云々を口にする必要もない時代となってきましたが、アバドをはじめ老巨匠といわれる指揮者でさえその音楽的効果を認め、単なる潮流ではない現代奏法となってきたようです。近くコリン・ディヴィスの晩年近くのハイドンを聴く予定ですがこれも楽しみ。

さて前回、C.アバド指揮、モーツァルトOでモーツァルト交響曲2枚組よりCD1のレビューをしましたが、今日はCD2より、38番「プラハ」を聴きます。最新のアプローチの上にアバド持ち前の音楽美質が溢れているようです。

moz 38 abb
クラウディオ・アバド指揮、モーツァルト管弦楽団
2006年録音 アルヒーフ


第一楽章序奏部の演奏から大いに期待感を持たせる、涼やかな響きで程よく切れ目を入れながら一音単位でのデュナーミク、また大きな単位での起伏、全てが絶妙で味わい深い、主部の開始のシンコペーションも弱音でくっきり快活さを際立たせる、ダイナミズムは物量感ではなく、ティンパニを核とした瞬発力で表現、常に耳心地よい、快活さを維持しながら展開部など構成の複雑なところも見渡しのよいオケ・バランスで明快に聴かせる。前半、後半とも反復するが本当に繰り返し聴きたい内容。
第二楽章、遅いテンポは取らず、リズム感も少し出しながら、一節一節を語るように進む、ただのまったりしたレガート表現はない、第二楽章もソナタ形式だけに、ぐっと彫の深い味わいを聴かせる。
終楽章、快速なテンポで、第一楽章と同様、快活な中にも一瞬も漏らさず細かな単位での表現を貫徹、まるでオケを独奏楽器のようにコントロールする、多くの技が前面に出ず必然のものと聴こえ、アバドが生きた時代を集大成したかのようで、どこもかしこも素晴らしい。

アバドはヨーロッパ室内Oと優れたハイドン交響曲を録音済みだが、今一度この時期、モーツァルトOとも残してほしかった、ライヴ録音にも見当たらないのが残念。
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category: W.A.モーツァルト

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