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カール・シューリヒト:ハイドン 交響曲第86番  

たまには古い録音も聴いてみます。今日はカール・シューリヒト指揮、シュトゥットガルトSOによるハイドンの交響曲第86番。カール・シューリヒト(1880-1967)は巨匠の時代にあって個性の強い指揮者だったと聞き、ハイドンもありふれた演奏ではないだろうと期待した。
近年のハイドン演奏といえば、短い動機ひとつとっても細やかな強弱、付点リズム、レガート、スタッカートなど緻密に聴かせ、それらはテンポの速い演奏でもきっちり行って作品の真価を漏らさず聴かせる方向が常識となっている、N.マリナー、S.ラトル、T.ファイ等は好例で、B.ハイティンクのライヴ録音でもそれが聴かれる。
C.シューリヒトの当盤は1954年の録音なので、近年の演奏と単純比較はできないが、この時代は作品は演奏家自らの音楽性を聴かせる素材のようで、ハイドンの86番は聴かせどころの置ける格好の作品なのか?シューリヒトは複数演奏が残っているし、B.ワルターも取り上げている。

hay sym86 schu

当然モノラルだがノイズもなく聴きやすい録音。
第一楽章、序奏はレガートに爽快さを出す、弦の響かせ方はこの時代らしい。主部は評判どおり速いテンポ、効果的に加速、減速するのも当時共通の表現法だろうか、不自然さはない。tpが不調のようで決まらない、エネルギッシュで流れとしては面白いが、節目を鋭角的に決める感覚や緻密な味わいを聴きとれる演奏ではない。第二楽章もあまり遅くせず、レガートで豊かな厚みを帯びた演奏。メヌエットは活気を帯び、トリオはゆったりと聴かせるがもうすこし引き締まった感覚もほしい。終楽章は極めつけの速さ、スピード感とエネルギー感で圧倒する、が、主題の提示にも品位なく疾走する。一瞬の時間でも個々の音やリズムを明確に聴きたいところ、早口すぎてコントロールが及ばず、投げやりぎみに聴こえてしまう。
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category: F.J.ハイドン

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