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S.ラトル:ブラームス 交響曲第4番  

S.ラトル、BPOによるブラームス交響曲全集、全曲CDとDVD付きということでお得なセット。ラトルのブラームスはいかなる演奏か楽しみに取り寄せた。演奏史的に見てとても標準的というのが第一印象、ベートーヴェンで聴かせたピリオド・モードから一転、ロマンティック・モードである、しかし表現の細やかさは一際でさすがラトル、バランスの良い響き、vl群はが鳴り立てず潤ったサウンドで低音はゆったり、端正な表現で十分な高揚感を聴かせる不満要素のない演奏だ。録音もナチュラルでじつに好ましい。DVDも画像、音質とも上々だが、やはり集中できるのはCDのほう。

ラトル ブラームス sym
サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィルハーモニー0

第一楽章はじわりと立ち上げ、一音ずつ柔軟な起伏で演奏、ブラームスのスコアに表示されたとおりである、BPOの表現力もさすがと言うほかない、弦の流れと木管の流れのさりげない一体感も良い。提示部の反復指示はなく展開部に入る、169小節のアウフタクトから第一主題を簡潔化したような音形で力強いカノン風の部分になるが、ここはつい拍節に惑わされてしまう、227から246小節にかけてじっくり速度を落としpppにおさめる深い表現は見事、再現部に入る前の緊張感を与え、再現部は整然としなが期待に応えるような燃焼ぶり、終結に向けてのエネルギッシュな表現は極端にならず適度な加速をしながら、ブラスとtimpでかっちり引き締めて終わる。
第二楽章、フリギア旋法による不思議な主題、木管とホルンが中心で始まり、弦に引き継がれる、後半ではシンフォニックになり、対位法の聴きどころを置く、vlが低音部を使った渋く深い弦合奏はブラームスらしい、ここはBPO極めつけのサウンド。
第三楽章、ここもテンポは普通、端正に整ったサウンドが切り立って心地よい。
終楽章、パッサカリアという古めかしい形式を活かしたあくまでロマン的な音楽、大きく3部で構成される。穏やかな中間部の後のff高鳴りがラトルは思い切っていて痛快、取り止めなくエネルギーを投げかけ、結論なく終結するみたいな終わり方はやはりパッサカリア、ソナタ形式のようなまとまった顛末がないのが逆に魅力というか凄味というか。
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category: ブラームス

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