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Michael: Classic音楽,リュート,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

E.ウィルフィッシュ:ハイドン 協奏交響曲ほか  

ふと見つけたお気に入り盤、じつは2枚組でCD1はS.クイケン&ラ・プティット・バンドによる交響曲26、52、53番でこれは持っていた、お目当てはCD2で、エリザベス・ウォルフィッシュが指揮とソロvlを務め、バックはエイジ・オブ・エンライトメントOによるコンチェルト。
Virgin Classicsの録音が非常に良い、HiFiバランスでボリュームを絞ると薄い響きになるが、適正に上げるとぐっと低音が効き、実在感が出る。小編成らしい響きでそれだけ、コントラバスやtimpが空間いっぱいに響き、vlなど高音楽器は小さくピンポイントに聴こえる。

hay sym con
エリザベス・ウォルフィッシュ:指揮&vl
エイジ・オブ・エンライトメントO
1990年、ロンドン、アビー ロード スタジオ No.1


協奏交響曲 Hob.Ⅰ:105
各楽章、長くなりすぎず、4つのソロを活躍させ、まさに完成した純度の高い古典派音楽として仕上がっている。第一楽章が適切なテンポで始まる、奥行きのある響きの中に4つのソロ楽器が繊細に浮かぶ、vlとvcはコシは強くないがきめ細かい美音、obとfagは構造が簡素なだけに手作りな音の味わい、vlとvc、obとfagの同族がペアになって掛け合ったり、ランダムな組み合わせになったり、楽しませる、vlやvcは微かな弱音まで使って表現するが、一段と深く音楽を聴いた気分。ウォルフィッシュはvlのソロ部分で適宜装飾を入れる。第二楽章、古楽らしいすっきりした表現でvcが人の声のようで暖かい。終楽章、前奏のあと、vlによるレチタティーヴォが具体的な言葉を語る感覚、ここも良い装飾を加える。やや速めのテンポ、各ソロ、切れ味よく、特にfagのパッセージが聴き応えがある。vlとvcが順に最高音を聴かせるパッセージがあり、緩めに聴こえるガット弦のvcには出し辛そうな音だが息をのむ聴かせどころ、ザロモンの楽団もこのように妙技を聴かせただろうと想像する。

次は初期のハイドンに遡ってヴァイオリン協奏曲第4番と第1番。不覚にも第4番は聴いた記憶がなく?こんな良い曲だったとは・・この時代らしい前古典派的な作風はさらりとして雅び、C.P.E.バッハのスタイルを継承しているのがわかる。エステルハージ家の楽団、コンマスのA.L.トマジーニ、チェロのA.クラフトのような名手達、そして耳の肥えた殿様の存在が次々ハイドンにレベルの高い作品を書かせた背景だろう。今、その恩恵にあやかっているわけで。

ヴァイオリン協奏曲第4番、Hob.Ⅶa:4
第一楽章、アレグロ・モデラート、あまり急速ではなく雅びな中にきりっと締まる感覚、第一主題で始まるvlのソロパートもトマジーニのためだけあって技法も練られていて充実している。第二楽章、アダージョ、旋律美の味わい申し分なく、ウォルフィッシュのソロとバックのvl群が同化したように響くところがいい。終楽章、アレグロ、音の跳躍による切れ味と躍動感はC.P.E.バッハの急速楽章を思わせる、同時にハイドンのこの時期よくある作風でもある。vlソロのアルペッジョ音形を含むパッセージと、バックのオケが巧みに受け支えるアンサンブルの妙が快調、これならもう少し長い楽章にして内容を盛り込んでほしいところ。

ヴァイオリン協奏曲第1番、Hob.Ⅶa:1
これはよく演奏される曲、第一楽章の第一主題も印象深い、ソロはこの主題を重音奏法で始め、ソロパートも名曲的親しみを覚える作品になっている。第二楽章はピッチカート伴奏のみで、ソロをじっくり聴かせる。終楽章は3拍子系のプレスト、vlは一段とテクニカルでアルペッジョやトレモロのパターンが心地よい。
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category: F.J.ハイドン

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