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N.マリナー:ハイドン交響曲「驚愕」&「奇跡」  

ハイドン・シンフォニーに関しては同じ老舗のD.グラモフォンに好録音が少ないのに対し、フィリップスは宝庫、聴き手の要望を満たしてくれる。メジャー盤はつい後回しになって、N.マリナーも今になってやっと中古盤で聴く有様;今のところ集めたのは「オックスフォード」&「ロンドン」、「軍隊」&「太鼓連打」、「驚愕」&「奇跡」、「告別」&「時計」の4枚。
今日聴く「驚愕」と「奇跡」は放送でも聴いた記憶がなかったが、これは予想通りの名盤。

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ネヴィル・マリナー指揮、アカデミー室内O

第94番「驚愕」
序奏は飾らずさらりと行き、主部はやや快速なテンポで溌剌、総奏に入るとくっきり集約したような力感で表現、1st&2nd vlは左右配置ではないが、音を粒立て、それぞれのパートがはっきり区分けして聴こえ、強弱の懐も深く、第一楽章の武骨なまでの構築性を明確に聴かせていく、これは今まで聴いたトップに上がる。第二楽章は普通のテンポだが、びっくりffの響きはほどほど、荒っぽい響きは作らずきちんと制御する。過度なレガートは避け節目をつけて端正な変奏を繋いでいく。メヌエットもリズムをくっきり取り、程よい軽やかさで心地よい。終楽章、いつもどおり速すぎるテンポを避け、第一楽章同様、構築を丹念に表現し、じりじり引き付けて終結まで運んでいく。

第96番「奇跡」
当盤のジャケットにはこの曲の逸話に基づく笑ってしまう絵が載っているが、演奏内容はいたって真面目な格調の高さ。
第一楽章は「驚愕」が上手ければこちらも良いというのは容易に予想がつく、まさにツボを押さえている。第二楽章、アンダンテはレガートに引きずらず、リズミカル、劇的な短調に入っても節目をつけて冷静にまとめるところがいい。メヌエット、やはりリズム心地よく、トリオのオーボエがツーンと輝く美音で上手い。終楽章の落ち着いたテンポのまとめ方は「驚愕」同様。総じてtpがきれいに響いているのも良い。

この演奏を聴くと、大編成のまぜこぜの轟音でパート同士が潰しあっているような演奏(録音)は聴けない;現代的演奏の先駆けでもある。
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category: F.J.ハイドン

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