Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

聴きたいパート:ハイドン交響曲No.103  

オーケストラ全体のシンフォニックな轟き、各パートの詳細な動き、両方を満足に聴かせるのは難しい要素のようだ。
譜例、ハイドンの交響曲第103番「太鼓連打」第一楽章より、この提示部の54小節あたりは力感の入れどころ、赤枠は1st vlのみが細かい動きをとり、他パートは同形のsf総奏音を響かせる、

hay sym 103sc

大抵はこの1st vlは掻き消えてしまう、しかし、わざわざスタッカートやスラー記号が付いて表情を指示している、重要な音に違いない。ハイドンはこれを埋もれてしまうのを承知で書いたのか、くっきり聴こえるよう、演奏バランスを求めたのか?
この1st vlが明確に聴こえる録音はN.マリナー盤のみである(マリナー盤で気づいたとも言える部分)、vlパートばかり強く拾われた録音ではなく、バランスは良い、各パートがマルチ録音で合成されたものだろう。たった2小節だが;ここが聴こえることで、ハイドンらしい緻密な躍動感が聴けて、充足感は大きく違う、願わくばどんな演奏(録音)でも聴きたい音だ。

hay sym 103

手持ちの盤を何枚か聴いたが明確に聴こえるのはやはりマリナー盤のみ、1st vlがこれらしく奏でている存在すら気づかない録音が殆どだ。作曲家の頭には理想の響きがあるけど、現実のオケでは聴かせ辛い音、ベートーヴェンになるといっぱいあるようだ。コンサートホールのどこに座るかでも聴こえ方が変わる、オーケストラ音楽を最良に聴く条件というのは非常にデリケートで難しい。
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category: F.J.ハイドン

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