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C.アバド、モーツァルトO:ハイドン 協奏交響曲ほか  

連休の最後、このCDが届いて気分良く締めくくりです。
アバドが1986年頃に若手の優秀な奏者によるヨーロッパ室内OとD.Gに録音したハイドン・シンフォニー・シリーズも抜きん出た優れたものでしたが、アバド晩年にモーツァルトOを指揮したものも願わくば聴きたかった、ようやくclavesレーベルから出た協奏交響曲が1曲聴ける運びとなった。モーツァルトOもやはりアバドが見出した、若手の優れた奏者達でしょう、アバドは病気と高齢を乗り越え、晩年まで老境に入ったという様子を見せず、理想の音楽美学を求め続けた人ですね、あらためて敬服します。

abbado hay 105
1.モーツァルト:オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314
2.ハイドン:協奏交響曲 変ロ長調 Hob.I-105

ルーカス・マシアス・ナバロ:オーボエ
グリゴリー・アース:ヴァイオリン
コンスタンチン・プフィッツ:チェロ
ギョーム・サンタナ:ファゴット
クラウディオ・アバド:指揮、モーツァルト管弦楽団
録音:claves
2013年3月20-25日/オーディトリオ・デ・サラゴサ、
オーディトリオ・ナショナル・デ・ムジカ(マドリード)
 


モーツァルト、オーボエ協奏曲 ハ長調
ピアノ協奏曲などモーツァルトには芸術性を深めた協奏曲が特に後期、多数あるが、このオーボエ(フルート)協奏曲は純粋な古典派の美しさを備え、一番好きな曲だ。モーツァルトらしい冴えた第一楽章、アバドの清々しい前奏、一音一音の表情を大切に、力みなく、ガサついた響きは一切ない。そこにナバロのobがさらりと入る、高域の透明に鳴る良いobの調べ、弱音の柔らかな表現も格別、これは第二楽章で一段と活きる、古典様式だけで深く幸福感で満たす第二楽章は傑作だ。さすが心得た演奏で期待に応える。

ハイドン、協奏交響曲 変ロ長調
第一楽章の提示部、絶妙のバランスと力感で始まる、フレーズの治め方も心地よい、4人のソリストは若手で上手さの極み、ヴィヴラートはぐっと控え目に透明感の美しさで掛け合う、間奏のオケもまたダイナミズムの力加減が絶妙で心地よい。
第二楽章、ここはハイドンらしい温もりで心満たされる、テンポは引き伸ばさず、気取らず、素朴な語り口が最高だ。
終楽章、活気のある良いテンポ、vlのレチタティヴォがしなやかに響く、とにかく当演奏ではアースのvlとプフィッツのvcが質の揃った美音で対話部分が味わい深い。展開部では4つのソロが交錯して聴き応えがある。これ以上望めないほどハイドン・サウンドを心得た演奏が終わる。

余計なもの、クドさ、というものが一切なく、エリート奏者の腕を見せつける感もない、アバドもソリストもひたすら作品に必要な美質を求めている、録音の素晴らしさも含め、これら2曲の最高クラスの演奏、もう1曲詰め込むスペースはあるが、この2曲だけでいい、とっておきの名盤としてお薦め。
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category: F.J.ハイドン

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