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H.グリフィス:P.ヴラニツキー 交響曲 ニ長調op.52  

未知の古典派作曲家を久しぶりに聴きます。チェコ出身、ウィーンで活躍したパウル・ヴラニツキー(1756-1808)はモーツァルトと同年生まれ、ハイドンより1年早く没した52年の生涯。出身地で音楽を学び、ウィーンを訪れていた同年生まれのJ.M.クラウスにも師事したそうで、ハイドンにも師事したと言われるが不明、しかしハイドンの作品から多くを学んでいることは聴いて疑いない、詳細はWikipedia 
ハイドン、ベートーヴェン、モーツァルト等、当時の著名な人々と深く関わりを持った楽壇の中心人物ながら、何故か今日では聴く機会がほとんどない。今日忘れられた作曲家は作曲技法や曲のセンスがイマイチで確かに無名でもしかたないという人もいるが、ヴラニツキーは「もっと評価されてよい」という意見もあり、それ以上だと思う、音楽センス、管弦楽の扱いたるや一流、忘れられる存在ではない。今日はcpoレーベルから出ている1枚、ハワード・グリフィス指揮、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニーOの演奏で交響曲2曲のアルバム。録音は伸び伸びと空間に拡がる響き。

wranitzky sym
パウル・ヴラニツキー
交響曲 ハ短調 「フランス共和国との和平に」op.31
交響曲 ニ長調op52
ハワード・グリフィス指揮、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団


1曲目の交響曲 ハ短調 「フランス共和国との和平に」は素晴らしいが機会音楽のようで特殊な内容なので今日は割愛し、純粋な交響曲 ニ長調op.52についてのみ。
第一楽章、付点リズムを含む荘重な序奏で気分を引き締める、主部は軽妙な第一主題が弦で始まる、これは後の展開が期待できる、
譜例
すぐに総奏に入るがtimpを効かせたダイナミズムが心地よい活気を出す、ハイドンの交響曲50番若しくは90番のような活気が実に楽しい、展開部は緻密で変化に富み、並みの技量ではない巧みさで引き込む、流麗な魅力もあり。
第二楽章、優美な主題の緩抒楽章として始まるが、tp、timpも動員したシンフォニックな要素が多い楽章、ハイドンで言えば92番の第二楽章の様相で充実感十分。
メヌエット、これはハイドンの53番のメヌエットと同様、簡潔できっぱりとした主題が素晴らしく、飽きが来ない、トリオは気品を帯び、tpの信号が入るのが一味違う。
終楽章、ハイドンの終楽章風に始まるが、ここでもtimpを結構派手に使う、しかしダイナミズムのツボを効かせるもので気品を損なうものではない、ハイドンで言えば103番の終楽章をさらに楽しく痛快にしたような楽章で終わる。
全楽章聴いてみて、センスに欠けるとか、不足に感じるところはない、非常に良い曲ですっかりハマってしまった。テレマンやハイドンのように愉悦のツボを心得ていて、独自の風合いや気品も漂わせる、これほどの作品が今日演奏されないというのは惜しい。H.グリフィス指揮、ハノーファー北ドイツ放送フィルの演奏も現代の古典派演奏らしく優れていて、未知の作品を紹介するには絶好である。ヴラニツキーは交響曲や室内楽が多数あるのでさらに聴いてみたい。
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category: その他・古典派

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