Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

J.カイルベルト:モーツァルト交響曲第38「プラハ」、39番  

先日も中古盤セールを覗いたのですが、最近は、これは欲しい!とピンときたものだけに絞ることにしています。我々の世代には千円盤というのは馴染みが深く、統一されたジャケットのデザインが目につくと内容は何だろうと取りだしてしまいます。このテレフンケンのジャケットは1300円時代のもの。このシリーズではヨーゼフ・カイルベルト指揮、バンベルクSOの録音が多く、今では貴重なものでしょう。今回はモーツァルト交響曲第38「プラハ」と39番、これは初めて聴きます。ハイドンの「時計」を聴いたときと同様、きっちりと楷書的なモーツァルトです。

keilberth moz sym 38 39
ヨーゼフ・カイルベルト指揮
バンベルク交響楽団


38番は序奏部は速めのテンポで、余計なしつこさなく主部に入る、気みじかオヤジにはちょうどいい(笑)、主部は普通くらいのテンポ、スタカート表現を適所で使い、直線的な中に流線美を加えた感覚、tpとtimpが良く飛び出し、譜例のリズムが象徴するような快調なステップの感覚を聴かせる、これは付点を伸ばしぎみに、次の16分音符を詰めるのが心地良い。
sc 1
弦は合奏群でもボウイングのソロイスティックな味わいをよく聴かせ、決して武骨にはなっていない。長い楽章だが、きりっと引き付けて進め、終結もrit.をせずスパっと終わる、反復があるのかと思ってしまった。
第二楽章も予想どおり、さらりと粘っこさを出さない演奏、聴いていてしつこい嫌味がない。
終楽章はけっこう速いテンポできっちり整った合奏で切迫感をつける、展開部ではさらに凄味を聴かせる。

39番の序奏は速めで音を切りながら付点リズムを立たせ、最近のピリオド演奏の感覚に近い、序奏の最後の音が主部のテンポを決めるが普通くらいに導く、主部は快調だが、骨組みをかっちり聴かせる、tpとtimpの打音リズムがしっかり立ち、効果的に助長する、やはり終結はrit.なし。
第二楽章、当然やんわりとした表現などしない、繰り返しは少し弱音にして、次との対比をつけ、中間部の短調はぐっと深みを聴かせる。
メヌエットは思ったとおり、並みの演奏以上にスタカートで切り立てる、まさにドイツ語を喋るような、しかしフレーズのまとめはふっと力を抜く、これは最高。
終楽章、わりとレガートに始めるがやはり骨組みはしっかり感じる。提示部の最後、
sc 2
このスタカートを当然に意識するリズムのように、各部をきりっと引き締めながら全体をまとめる、心地よさこの上なし。古い演奏には甘ったるかったり、やけに拘った演奏があって好きではないが、カイルベルトのモーツァルトはお気に入り盤に加わった。
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category: モーツァルト

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