Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

O.スウィトナー:モーツァルト交響曲第40、39番  

あまり記憶にないジャケットだが、O.スウィトナー指揮SKB、モーツァルト交響曲のLPを見つけた、D.シャルプラッテンのクラシック部門はこの頃エテルナというレーベルだったらしい。40&39番というのが気に入った。'74-'75年の録音だが、すでにDENONと技術協力したPCM録音と同質の優れたサウンドで聴けるのも良い。涼やかで美しい弦、豊かな木管、輝かしい金管、明確に出るtimp、全体のバランスの良さ、スウィトナーの多くの録音からは共通の魅力が聴かれる。

moz 40 39
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン

J.カイルベルトの楷書的に対しスウィトナーは行書的と言えるが、要所に切り立ったアクセントを置く、常にバランスの取れた美音を放っていく集中力にピリっと張りつめた感覚がある。
40番、第一楽章テンポは遅いと感じないくらいで行く、清涼な弦楽と管楽アンサンブルの掛け合いのような対等バランスで、地味に響きがちな40番のサウンドが鮮やかに展開する、やはりクラリネットの入った第二版がいい、展開部も良いが再現部のこのあたりから、
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スタカートの力強い上向和音をfag、va、バスが奏でる中、2nd.vlとユニゾンだった1st.vlもこの上向和音に一拍ずれて切り替える、この切迫感の増強がじつにいい。
第二楽章も短調の部分での木管の響きが心引き付ける。この楽章はあまり息の長い旋律がなく、同音を連ねたり、32分音符が2つ並び前打音風の音が印象的に動く、
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メロディックにするより深みへ誘う。
メヌエットは清潔な響きを保つが、意外に力強く演奏、もともとそういうテーマでここは悲壮感を出す、トリオは一時の安らぎである。
終楽章、メヌエットの悲壮感を引き、斬新な楽章でもある、今では40番で一番好きな楽章となった。展開部の始まりも斬新だが、1st.vlとfagが第一主題のカノンを始め、フォルテでvaが入る、1st.vlがストレッタで続く、
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ここからが緻密で大いに魅力!天才には朝飯前で今更感心することもないが(笑)
そして終楽章の終わり付近、音階の駆け上り、
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かつてスウィトナーがN響を振って、弦楽の流れに継いで管楽も対等に聴かせようとする棒の指示がTV画面からはっきり見てとれたのをよく覚えている、当録音もそのとおり捕えている。ここはvl群が強すぎると聴こえにくい。

39番、序奏の開始、総奏音から力を抜いて本当に耳心地よい、主部は普通かやや快速、これも40番で述べたとおり、弦楽と管楽の好バランスで響きは抜群。第二楽章は爽快、短調部での管楽の色合いが効く。メヌエットは程よくリズムを切り立て、やはり弦と管の対峙する響きがさらに心地よい。終楽章、力み過ぎない範囲できりっと引き付ける、スウィトナーらしい美質で締めくくる。
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category: モーツァルト

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