Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

W.サヴァリッシュ:ベートーヴェン交響曲第5番「運命」  

年末を前にDVDレコーダーが故障してしまい、修理に出して戻ってきたのが、全然治っていない;HDDへの録画と再生はOKだがDVD-Rへのダビングと再生がエラーになる、今度はメーカーの修理員に来てもらい、書込み&再生部のユニットを交換してやっと正常になった。この際買い換えようとも思ったが、HDDに入っている番組に残しておきたいのがあって迷った結果。

さてスウィトナーのモーツァルトの次はサヴァリッシュ先生のベートーヴェン、EMI原盤でBRILLIANT CLASSICSから出ている交響曲全集、サヴァリッシュは良い録音が今一つなかったが、今回はコンセルトヘボウ、アムステルダムでRCOを振って最高の条件、1991-1993年の録音でサヴァリッシュ68~70歳の頃、この頃は円熟の極致で矍鑠としておられたでしょう。かつてサヴァリッシュを「外科医のよう」と言った評論家もいるそうだが、わからなくもない、オケのまずい演奏(病巣)を見逃さないとか(笑)
特殊な拘りや個性を誇示するようなことは一切なく、ニュートラル、ひたすら真正な音楽を聴かせていく、というと味気ないとも思われるかもしれないが、正攻法でこれほど聴き手を捉える指揮者は本物であり、大指揮者として君臨していた人以上ではなかろうか。

be sym sawa
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウO

まず聴いてみたのが第5番「運命」、極端な表現なく、楷書的にきっちり聴かせて行く、開始の動機はあまり力まず端正、rit.も程々、そのあと弱奏が続き、18小節でぐっとcresc.が要求されるが、
be sym 5 sawa
ここはテンポも少し巻いて引き付ける、一瞬のことだがなるほど、と思わせる。
外観的には何の変哲もない演奏に目立たず効果的な変化を忍ばせ、音節の区切りを明確に切り立てた演奏で聴き手を引き込む。終結部でもテンポを巻いて緊迫の内に終わる。
第二楽章、密やかな弦の響きにも筋が通ったような味わい、tpとtimpは結構高らかに、自然に力感を出す。楽章の起伏の深さを存分に聴かせる。
第三楽章、スケルツォも適切なテンポ、(サヴァリッシュはやたら遅いテンポは聴いたことがない)ここも強弱の起伏深く切り立った感覚、コントラバスのパッセージも緻密に整い、聴きどころ。終楽章への移行部の弱奏もぐっと下げて、終楽章に突入、timpの連打が存分にcresc.し、ブラスが高鳴る、終楽章もまさに一点の迷いもない楷書体、ごく当り前に素直に聴けて感動させる、RCOの絶対的な美音と上手さも支えている。終結部の加速も最適、心地よく終わる。
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