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T.ピノック:ハイドン 交響曲第35、38、39、59番  

今日はDaisyさんの記事を読んだとたん、私もこれが聴きたくなってしまいました。トレヴァー・ピノックのハイドン交響曲第35、38、39、59番のカップリング。これを購入した当時はCDの新譜は3500円の頃;

pinn hay sym25etc
トレヴァー・ピノック指揮
イングリッシュ・コンサート
録音:1988-1989 アルヒーフ


T.ピノック率いる優れた古楽オケが疾風怒涛期のハイドンを録音し始めたと知って期待は膨らみ、新盤の出るのを楽しみに待ったものです。疾風怒涛期の演奏は他にもあったものの、いまいち満足できないものばかりでした。ピノックの演奏は過不足なし、作品の価値を捉えた純度の高い演奏に思います。アルヒーフの録音が全パートを緻密に聴かせる伝統の録音でこれがハイドン・シンフォニーを聴くのに功を奏していて、各パートが溶け合うと言うより噛み合う感覚で聴けます。カップリングの4曲は35番と39番は疾風怒涛期の定番というべき魅力、そして38番と59番はハイドンの斬新な感覚が冴えた魅力かな。

35番変ロ長調 Hob.l:35
ハイドンに親しむには初めに35番のような曲が絶好かもしれません、第一楽章の動機に続く10小節から、
sym 35 sc
このリズミカルな旋律はじつに楽しく、引き付けずにおきません。弦楽のみの第二楽章は嫌がうえにも弦楽の美しさが要求される、イングリッシュ・コンサートは流石。メヌエットはトリルやパッセージを散りばめた洒落た味わい、急速な終楽章は切れ味冴え渡る、こうした楽章も穏やかに丸めた演奏が多かっただけに目の覚めるような爽快さ。

38番ハ長調 Hob.l:38
この第一楽章の動機を聴いて、何だこれは!?と大抵の人は驚くでしょうね、ハイドンのエネルギー源を繕わずむき出しにしたようなテーマで、一度聴いたら一日中、頭で鳴っています^^これが展開部に入ると魅惑的になるんだから流石です。初演を聴いた人達はどう感じたことか。
第二楽章は弦楽による疾風怒涛期ならではの緩抒楽章、2nd vlのみ弱音器を付け、1st vlのエコーや和声を弾く、また後半、50小節からの掛け合いで、
sym 38 sc
2度→3度の不協和→協和のパターン、お馴染みだがピノックは鮮やかに響かせじつに魅力。メヌエットも一味いつもと違う、トリオはobのソロ。終楽章が聴かせる、簡潔に始まり、総奏でポリフォニックになる、ここはピノックは切り立てる、これで行くかと思いきやobコンチェルトに移る、バロックobならではの響きで演奏も味わい深い。

39番ト短調 Hob.l:39
この曲は短調作品としてお馴染み、第一楽章で動機を提示して、1小節分休み、ハイドン「待たせの術」でこれが引き付ける、展開部では61小節から一段と情熱的に踏み込む、ピノックの演奏はバスや内声がくっきり出てここが引き立つ。終楽章も同様に全パートが溢れ、力強い。

59番イ長調「火事」Hob.l:38
副題の由来は「大火事」というオペラの序曲に使われたかららしい、第一楽章の始まりを聴くと何か火事騒ぎみたいな様相もあるが、それにしては危機感がなく楽しすぎる(笑)、快速で小刻みな主題で構成していくのが魅力。第二楽章は短調で開始、弦が主体の優美な楽章だが後半で管が加わる、一か所だけホルン信号が高鳴るのは何なのか?謎が残って面白い。メヌエットも意外性をもった面白さ。終楽章、2本のホルンの鮮やかな信号に始まり、ポリフォニックな部分が続く、展開部でそれを深め、最後もホルンで痛快に終わる、このホルンが上手い。
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category: F.J.ハイドン

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