Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

N.ノース:フランチェスコ.C.da.ミラノ リュート曲集  

久しぶりにリュートのCDです。
リュート界の巨匠となったナイジェル・ノースは以前レビューしたS.L.ヴァイスの2枚に続き、ぜひ聴きたいところを突いてきます。今回はフランチェスコ・カノーヴァ・ダ・ミラノ(1497-1543)の作品集。すでにバッハやダウランドの全集はじめ独奏曲はもとより、通奏低音でも多くの録音を残し、あらためて録音したいのはこういったところでしょうか。

north lute
ナイジェル・ノース(リュート)
6コース・リュート(16世紀初期ヴェネチア・モデル)
マルコム・プリオール 2010年製作
録音:2012年6月、聖アンドリュース教会(イギリス)


F.C.da.ミラノの弾くリュートはバロック期で言えばA.コレッリのヴァイオリンのように神がかった名人とされていたようです。
リチェルカーレやファンタジアといった、1分足らずから3分くらいの短い曲ばかりで、ノースは数曲ずつ続けて演奏するまとめ方が上手い。
ちなみに楽譜(イタリア式タブラチュア)はこんなふうで、ぱっと見、簡素ですが侮れません;
milano tab
現在のギター用タブ譜と似ていますが、一番下が①コースです。一番上が①弦というのに馴れてしまうとやりずらいですが、実際に楽器は一番下が①コースなので鏡に映したように現実的です。そう思って弾けばやりやすいはず;
ルネサンス期の典型である多声音楽でフーガの元にもなる、一つのテーマを次々に別声部が追ってくる書き方が中心、跳躍するような旋律は扱えないが、やはり魅力で、声楽さながらに聴き手が声部を追って楽しめるように弾かないといけない、私にはバロックリュートより難しいです;楽譜には音をどこまで伸ばし、どの音に繋がるかまでは記されていない、これは難しいと同時に探る楽しみでもあるが、プロ級の演奏をするのは並み大抵ではないでしょう、楽器も奏者も一流ではじめて成り立つような音楽、ひとつ間違えば玩具遊びみたいにになってしまう。
ノースはさすが完璧、似たような曲がいくつも続くにも関わらず、一曲ずつの内容を楽しませ、次を聴きたいと思うし、一際音が良い。ほぼ同年輩の人だけに元気に活躍してほしいです。今年の1月1日にレビューしたノース氏のLP写真、こんなに時が経ったのが信じられません(笑)
関連記事

category: リュート作品

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/711-9619a17b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック