Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

C.アバド指揮:モーツァルト クラリネット協奏曲ほか  

正月二日、今日も雪が降り、やたら寒いです。ちょっと買い物に行くくらいで、モコモコ厚手のダウンジャケットなどめったに着ないのですが、今日はさすがに必要。
年末に聴きそびれた盤を順に聴いています。11月に聴いたC.アバド指揮、モーツァルトとハイドンのコンチェルトが素晴らしかったのでもう1枚、クラリネット、フルート、ファゴットの協奏曲、いずれもソロはモーツァルトOのメンバーです。期待どおりだろうと安心して聴く。

アバド moz con
クラリネット:Alessandro Carbonare
フルート:Jacques Zoon
ファゴット:Guilhaume Santana
指揮:Claudio Abbado
Mozart Orchestra


1曲目はライヴのクラリネット協奏曲 K622
第一楽章はやや快速なテンポ、前奏は歯切れよく快活に始まる、オケ全体の音が透明感をもって溶け合う、Carbonareのクラリネットは高域の艶やかさと低域の豊かさ、弱音を余韻のように伸ばして止める、いわゆるクラリネットの魅力を申し分なく聴かせる、適宜装飾やフェルマータの所に挿入句を入れる。第二楽章は美しさの極み、ソロとオケ共にぐっと遠のいたような弱奏を効果的に使う、しかしこの楽章は別れを告げるような切なさがあって、あまり頻繁に聴けない。終楽章が快活でやや救われるが。
2曲目もライヴで、フルート協奏曲第2番 K314
開始は期待通り爽快、Zoonのflはノンヴィブラートで入り、最後に程よくヴィブラートをつける、楽器は木製のモダン・フルート、flトラベルソではクロスフィンガリングを多用する難しい曲だそうだが、鮮やかにこなせるのはモダン楽器の勝利か、この曲でも適宜装飾を聴かせる。第二楽章、バスを区切ってリズム感も聴かせる、flソロと弱奏で支えるバックはこの楽章の魂を掴んでいる。終楽章、速めのテンポだが、アバドらしい巧みなデュナーミクで味わい深く整える。ロンド形式の中でフルートは即興的な挿入句も入れる。
3曲目はセッション録音のファゴット協奏曲 K191
ファゴットのためのコンチェルトと聞くと地味な先入観があるかもしれないが、これがじつに魅力な傑作。ファゴットはハイドンの協奏交響曲でもソロを担当したG.Santana、
第一楽章はハイドンに近いような健康的な楽しさの印象、18小節からのこの旋律(副主題か?)が印象的で良い、
moz fag con
これは始めとカデンツァの後の2回しか出てこない、こういう幸福な旋律はハイドンではよく出てきます。ファゴットの機能を万弁なく聴かせる凝ったソロパート、大きな跳躍を多用するのはモーツァルトらしい、オケパートの活用も聴き応えあり。第二楽章はvlに弱音器をつけ、これもハイドンの疾風怒涛期の緩抒楽章に似た静謐な響き、純粋で、切なくなるような要素はない。終楽章、ロンド主題はありふれた感じだが、ソロが入る間奏部は充実、ファゴットの技巧は申し分なく、バックのvl群がソロパートに置き替ったような部分も聴かせ、面白い。
コンチェルトのソロパートというのはよくよく聴けば、エチュードのパッセージみたいなのを延々聴くことになるが;出来が良ければいい曲になるんですね。
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category: モーツァルト

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