Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

フェシュテティーチSQ:ハイドン 弦楽四重奏曲全集  

はっきりした根拠はありませんが、最近巷の声ではハイドン人気は過去よりは高まってきているように思えます。これも演奏家の個性で聴かせる巨匠の時代が終り、新世代の演奏でハイドンはじめ古典派の魅力を雑味なく聴けるようになったからかもしれません。
今や古典派の演奏は楽器を問わずピリオド奏法を規範とするのが普通のようで、ハイドンの演奏に力を入れている四重奏団もその方向のようです。今回購入したフェシュテティーチ四重奏団、ふぇしゅててぃーちって読みにくいですが(笑)、こちらは古楽器を使用、どの楽器を選ぶかは奏者の判断でしょうね。同じくハイドンSQ全集を出しているブッフベルガー四重奏団は楽器はモダンですが奏法がピリオド、カザルス四重奏団も同傾向ですね、一方で当全集のフェシュテティーチ四重奏団は古楽器だけどチェロがエンドピンを付けている、とじつに様々、このへんの区分けもつきにくくなっている。大事なのはいかに純粋に作品の魅力を聴かせてくれるかです。

hay sq box
ARCANA
フェシュテティーチ四重奏団は意外と発足の早かった古楽器SQでこの全集の録音は1994~2009年にかけて、15年かけて録音しています。これは次々2枚組でリリースされていましたが、今回運よく全集で出たことを知ったしだい、ホグウッドの交響曲録音全集と同様、超お値打ちの価格です。
いくつか聴いてみましたが、極端な表現は控え、かっちり安定感があり、超弱奏まで奥行きの深い表現はじつに良い。太陽四重奏曲に含まれるフーガなど、各パートを明確に聴かせる。アレグロ・コン・スピリートとか、アフェットゥオーゾ・エ・ソステヌートとか、速度や表情指定を納得して感じさせる、作品に対する客観性も重視した演奏設定のようです。モダン、古楽器の区分けなく全集を出すにふさわしい演奏に思います、個性のキツい演奏で全集ってのは辛い。録音は直接音主体の室内的音響で秀逸、ARCANAレーベルは過去にリュートの実体的な好録音でも親しみました、当録音もさすがに楽器特有の味わいを捉えている。ディヴェルティメントに属する初期作品や「十字架上の~七つの言葉」は省略された19枚組、これで十分です。1万円弱で買って損はない全集、おそらく単売の2枚組は在庫のみで終りでしょう(割高だし)。
TOWER
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