Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

B.ハイティンク:ブラームス交響曲第1番(LSOライヴ)  

今月4日で86歳になられたベルナルト・ハイティンク、もうこんな年齢なんですね、堅実な演奏で好きな指揮者の一人ですが、長寿と活躍を祈りたいです。フィリップス・レーベルに残した多くの録音も良いですが、近年はロンドン交響楽団がライヴシリーズとして出しているLSOレーベルにより、近況の演奏が聴けます。残響音の少ないライヴらしい音だが、一貫してオケの各パートを明確に聴かせる好録音です。先日ショップでLSOとのブラームス交響曲1番と2番&3番の単売ものを見つけ、前回のベートーヴェン交響曲全集と合わせ収穫でした。今日はハイティンクでは初めて聴くブラームス交響曲第1番です。外面的な印象付けよりも内的充実に神経を注いだ、ハイティンクらしい演奏で期待に応える。

bra hai lso
2003年 LSO

第一楽章、序奏から中庸のテンポで整然と開始、ここでもう全体のイメージを印象づける、決めの総奏が心地よく整う。主部開始も同様、楷書的演奏だが角張った感覚はない、リズムの伸縮や溜めの間はほとんどなく、極端な強奏もない、節度ある構築感で進める。弦が厚過ぎず適度な量感、そして各パートのバランスの良さで内部的によく聴かせる、ハイドンを演奏するような端正さがここにもある。楽章全体の基本単位といえるこのリズムもtimpが弱奏を忍ばせた箇所がよく聴ける。
譜例1
最近の傾向だろうかあまり深いヴィヴラートを使わないので、特に木管同士のハーモニーがきれいに響く、これは緩抒楽章をより美しく聴かせる。第二楽章のvlソロも一際弱奏で耳を引き付ける。第三楽章はさらりとしたテンポ、この楽章は他の楽章に出てくるテーマが有機的に現れる、第一楽章の基本リズムもあれば、120小節から終楽章の「歌」70~も予感させる。
第三楽章120~
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終楽章61~
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ドラマティックな終楽章、開始も程々な力感、あまり急激な速度変化はつけず、構成を整える、象徴的な「歌」61~は速めで爽快、徐々に総奏部に向けて力感を増すがあくまで冷静な節度は保つ。ライブ録音ながら乱れた箇所は一つも聴かせない。木管が弱奏でソロの味わいを聴かせるところ、バックは上手く引いて支える。全般に総奏の響きが爽快で金管も透明感のある響きで出てくる。終結部の加速もじりじり引き付けるが極端にはせず、がっちり締めて終わる。
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