Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

好きな序曲Ⅳ:ブラームス 悲劇的序曲 その1  

CD時代、ブラームスの交響曲の余り時間に大抵、ハイドンの主題による変奏曲とか、この曲が入っていて、おのずと数も増えます、しかしシューマンの「マンフレッド」序曲と並んで好きな序曲なので、数だけ楽しめます。同時に書かれた大学祝典序曲より圧倒的に人気があるでしょうね。手元に何枚あるのか探すのも面倒ですが、見つかったのから聴いていきます。

まずはC.アバド指揮、BPO、1989年録音で、アバドの最も活躍盛りだった頃の覇気を感じる、演奏時間12:59で全体にハイスピードな印象を与える。
abbado bra tragi
クラウディオ・アバド指揮
ベルリン・フィルハーモニーO 
D.G 1989

開始音はがっちり聴かせるが、あまり拍節を強調せずしなやかに、ぐいぐいと進める、強弱法やリズムのコントロールが冴え渡っていて、策を労せず、一気に筆を進めたような感覚が良い、結果として見事にまとまっている。誰の耳にも痛快でしょう、このタイプの演奏として、星5つといったところ。

次はカラヤン指揮、BPO、1988年の録音、演奏時間は14:36と意外にじっくりと行く。
karajan bra tragi
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
D.G 1988

BPOの弦楽は渋くたっぷりした弓使い、木管とtimpは弱奏でも明確に聴こえるのに対しブラスがやや引っ込んだ感じで室内楽的に響く、武骨なまでにインテンポで通した落ち着いた演奏、弱奏部は一際弱奏してじりじり引き込む。いつものイメージではアバドの演奏のほうがカラヤン風に聴こえてしまうが、カラヤンのブラームスはあくまでドイツ的なんでしょう。

ところでこの悲劇的序曲は付点リズムと音の跳躍が目立ち、この159小節など、1st vlは素早く跳躍して最高域を弾く、
sc02_201503232218070ac.jpg
ヴァイオリン属は経験がないのでわかりませんが、跳躍して高域のツボを正確に押さえるのは難しいのか、各奏者間の音程にわずかに差が生じ、高域ゆえに目立つ、しかしこれが何とも言えぬ緊迫感となって引き付ける、フレットなんぞというものが無い勝負どころがvl属の血の通った音楽なんでしょうね。
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category: ブラームス

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