FC2ブログ

Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

W.サヴァリッシュ:ブラームス 交響曲第4番  

サヴァリッシュのブラームス交響曲といえば、第1番はTV放送でも何度か、生でも一度聴く機会に恵まれた。第3番もよく聴いた、しかし不覚にも第4番は憶えがない、そこで取り寄せたこの1枚、WARNER CLASSICSから出たロンドン・フィルハーモニックを指揮した録音、かつてはEMI、今はBRILLANT CLASSICSから全集として出ている。いつもどおり、端正で申し分ない演奏だろうと予測していたが、これは意外な隠し弾丸だった;

sawa bra sym4
ウィルフガング・サヴァリッシュ指揮
ロンドン・フィルハーモニックO
1989年 ロンドン、アビー ロード No.1スタジオ


第一楽章、速度を落とし、躊躇うようにじわりと始まる、しかしいつの間にか普通くらいのテンポになっている、全体としては堅実なまとまりだが、要所で効果的にテンポを落とし、深く引き付け、さりげなくテンポに戻す、ロンドン・フィルの練られた美音も格別、完成度の高い演奏で閉じる、
間を置かず第二楽章に入る、じっくりとしたテンポ設定、ホルンの開始音が上手い、88小節からの弦楽、vlも低い音域を弾く、渋い和声は魅力だが、
sc03_201503290050136d2.jpg
大袈裟に深々と開始せず、涼やかに抑制され、徐々に情感を深め、ゆっくりめのテンポが効いてくる。ここもロンドン・フィルは極めつけの美しさである。
第三楽章、わりと落ち着いたテンポを取る、速いテンポで弾け散るような演奏もよいが、荒っぽくもなる、サヴァリッシュはあくまで整然とした美しさを崩さない。スケルツォに相当する楽章だが、ここでも弦の音がしなやかで総奏が雄大である。
間を置かず、第四楽章、標準的な感覚で端正に始まる、しかし弦にどこか尋常でない熱気も感じる、瞑想的な変奏を通り抜け、再び129小節で冒頭部分が戻ってくるが、
sc02_20150329003816975.jpg
ぐっとテンポを落とし、132小節ff、136小節sfが二段構えに圧倒的に轟く、ここから以後はサヴァリッシュの演奏として予想できなかった凄味で迫ってくる、ここは速くして演奏する例があるが、ゆっくりなのが効いて量感を増幅、決して乱暴にはならず、押しては引く効果を使い、端正かつエネルギッシュに終結する、アレグロ・エネルジゴ・エ・パッショナート、の忠実な演奏とも言える。タイプは違うがフルトヴェングラーも真っ青というところ、これは持っていて損はない名演だ。
関連記事

category: ブラームス

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/773-ddb0de56
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック