Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

W.サヴァリッシュ:シューマン 交響曲第4番(VSO ライヴ)  

シューマン 交響曲第4番、先日、サヴァリッシュ49歳、SKDとの演奏を聴いて、巨匠時代の演奏も聴いてみたいと思い、ライヴ盤を見つけた、2000年、ウィーン響とのライヴ録音でサヴァリッシュ77歳。しかし単純比較とはいかない意外な事態となった。

sawa vso sch sym4
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
ウィーン交響楽団、2000年6月


まず使われている楽譜が初稿版で、よく演奏される改訂版とはだいぶ違う、またウィーン響の演奏がドイツのオケとはまったく違う、弦楽はゴツくさくならず、ヴァイオリンの弓は馬の毛じゃなく、絹繊維か?と錯覚させるほど滑らか(実際馬の毛じゃないと弾けないでしょうが;)、そしてふくよかなヴィヴラート、今やウィーン・フィルにも聴けないような驚くほどウィーン伝統と言える古式床しいもので、序奏から耳を引く、また第二楽章のvlソロで一段とそれを聴かせる。
この初稿版はブラームスが優位性を見出し編集した楽譜だそうで、シューマンがいろいろいじくる前の最初に閃いた純粋性はあるかもしれない、ぐっと充実度を増した改訂版は通常版にふさわしい内容だが、初稿版には楽器の用法など何か物欲感のない気品のようなものがあり、捨てがたい要素が多分にある。サヴァリッシュがこのライヴで用いたのも、目先を変えた巨匠年代の遊び心だろうか?ウィーン響の持ち味も加わって、より過去の録音とは雰囲気が違う、過去と共通なのはサヴァリッシュらしいガッチリ整えた隙のない演奏、第三楽章スケルツォは過去と殆ど変りない感覚。第一楽章や終楽章の緊迫感やキレキレの力感は楽譜自体がそうなっている改訂版に求めるしかない。どちらかといえば、大いにサヴァリッシュ先生らしい過去のSKDとの録音が好きだが、当ライヴ盤には比較しがたい魅力がある。
録音はライヴとしては申し分なし、ベートーヴェンの交響曲「英雄」がカップリングされているが、これはあらためて。
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