Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

古い木  

このところ、2つの11コースluteを交互に使っています。弦のスペーシングは揃えてあるので持ち替えの違和感はありません。右の楽器はスペーシングを紙に記して製作家モーリスさんに送り、そのとおり作ってもらいました。

11c lute

あらためて弾き比べてみると右の楽器は筋は良いけどまだ声が若い感じです、鳴らすにはある程度テンションも与える必要があります。左の楽器は30年以上は経っているはずで、年季の入った浪曲師のように声にゆとりがあり、緩いテンションでもゆったり反応する感じです。ただし、だいぶガタはきています。
バロックluteの真髄は緩いテンションで弦が良く歌うところ(いちいち弾弦せずとも触れるだけで鳴るような)、大会場で張りあげる声ではなく、私的に語る声です。古いボディが珍重されたのもわかる気がします。バロック期の絵画の楽器も古そうなのが多いですね。

01_201504202258274da.jpg

少なくともリュートに関しては修理を重ね、使い倒して朽ち果てる寸前くらいが良いのかも。
クラシック・ギターは"弾きつぶす"と言われるように使い込みに限度があるように聞きましたが?弾きつぶされた楽器というのがどんなものかお目にかかったことがありません、長持ちすると思いますけどね。木造家屋の木は新しいほうが良いですが;家具などは古くなった木を再利用するのも味があって良いです。
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category: 楽器について

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コメント

こんにちは。

左の方は、古色蒼然で、いい感じですね。
私も、クラシックギターに関して、「弾きツブシで、もうダメダメ楽器・・」という表現で、弾き倒したギターをそんなふうに言うプロや楽器店主の言葉を聞いたことがあります。
ですが、私はそうは思わないです。それは、古くなったギターの良さをそれなりに弾き出していないからだと思うのです。

たとえば、年代物のハウザー1世があったとして、それをフラメンコスタイルや、爪をかけてしゃかりきになって弾いたとしても、決してその良さはわかりません。そういうギターには、その音色の良さを引き出すような弾き方があるのです。それを音量やパワーが無いとか言うのはナンセンスだと思うんですねえ。

近年の大音量重視の中で育ってきた演奏者やギター愛好家は、そういう意味では損をしてると思います。
リュートを弾いていると、木の呼吸や、どう弾いいてほしいのか、それが良くわかります。
リュートは繊細ですが、他の楽器よりも雄弁に語りかけてくれます。古い木だけが醸しだす呼吸、それに共鳴する奏者との一体感、無理のない自然体でいられる雰囲気がよいですね。
バロック時代の絵画を見ていて思うのは、いつもそういう自然体な感じなんですね。

白くま #jUkchitI | URL
2015/04/22 20:00 | edit

白くま さんこんばんは

一頃は超難度の曲を弾きこなすギタリストが某国際コンクールで優勝、なんて時代がありましたね、弾きつぶすなんて言葉が生まれたのもそんな頃と重なる気がします、楽器は表現のための道具に過ぎないとか、楽器のダイナミックレンジを超過した、なんだか耳疲れする演奏が愛好家にも拡がった記憶です。一方でそんな流行?を気にせず、ギター本来の良さを楽しんでいる人々もいました。私が一時通っていた先生のギターは長年使い込まれ、クラックも数か所入っていましたが、問題なく何時間でも聴きたい音でした、もちろん弾き方の良さもあります。リュートの世界も一頃、音量を求め無理をした時期があったように思います、強く張り過ぎて破損しちゃったとか;
楽器と弾き手が寄り添う自然体、これが何よりですね。

michael #xNtCea2Y | URL
2015/04/22 23:13 | edit

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