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T.ピノック:ハイドン 交響曲第49番 "ラ・パッシォーネ"  

昨日、今日とよく晴れ暑すぎず五月らしい陽気でした、さすが大陸側の高気圧、連休最後は心地よくて何より。

今日はトレヴァー・ピノックのハイドン疾風怒涛期の交響曲集から49番。
さすがピノック、特異な表現はなく常識的、音楽的に求めたいことはしっかり聴かせ、純粋にハイドンの魅力が伝わってくる。端正にまとめるだけじゃなく結構情熱的。弦楽の上手さ、味わいも際立つ。交響曲全集を作ってほしかった指揮者の一人だが、難しいだろう、大変な企画だし、ホグウッドも中断した。ピノックはこれらCD6枚の疾風怒涛期の演奏に集中した名演で完結している。良い内容を持ちながら人気のなさそうな作品も拾っているところがいい。

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トレヴァー・ピノック指揮
イングリッシュ・コンサート
ハイドン、疾風怒涛期の交響曲集


49番ヘ短調Hob.I:49 "ラ・パッシォーネ"
第一楽章はハイドンの最も悲痛な面持ちの楽章だろう、イングリッシュ・コンサートの弦のこの上なく滑らかでスッキリとした響き、しかし淡々とした表現じゃなく、弱奏の弓の半摩擦な音までしっかり聴かせ、運弓の奥行きの深さを感じる。そして総奏に入ると管が加わった感極まるような響き。
第二楽章、極端ではないが快速で闊達、バスとオーボエが重なった力強い始まり、ピノックは1st vlの主旋律に対し、小刻みな内声とバスも強めに響かせ、切迫感を出す。まさに内声とバスが強弱法を主導して、快速な中で緻密にコントロールする、一例で提示部の終り、pで来て46小節からfとなるが、その前の小節からぐっとcresc.する、
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これが予兆的でツボを突いたような強弱推移で迫る。速い楽章は一瞬が勝負だ。この楽章でも弦の運弓の味わいが十分聴き取れ、魅了する。
メヌエットは39番と近似した悲哀的な主題で対位法的な要素も入り厳格な雰囲気も持つ、トリオは穏やか。
終楽章、ここでもピノックは端正さを崩さず、パッションを極める、強奏での弦のトレモロ奏法がキビキビと切れ味よく前に出て肉迫する、各パートを立体的に聴かせる録音も助けになっているだろうが、活き活きとしたこれは最高の49番だ。
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category: F.J.ハイドン

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