Micha クラシックとリュートの楽しみ

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フルトヴェングラー:ベートーヴェン交響曲「英雄」1944  

フルトヴェングラーの取り上げるベートーヴェン交響曲といえば圧倒的に奇数番が多いです、当然これらが可燃性の高い曲だからでしょう^^晩年近い録音ほど状態は良くなってくるものの、フルトヴェングラーらしい熱気が醒め気味なのが残念。先日の中古セールで見つけたfontanaレーベルのLPは1944年、フルトヴェングラー壮年期でVPOと放送のために録音した音源だそうで、その後1952年にVPOとセッション録音されたEMI盤よりも期待できそうです。

fur be sym3
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1944年


完成度としてはEMI盤が上なんでしょうが、fontana盤のフルトヴェングラーは古いながら聴き応えのあるものが出ていました。今回の「英雄」は思いのほか録音も悪くなく、VPOの美質もよく伝わってくるし、景気良く火をつけます。

ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」
第一楽章、長くて起伏の多いこの楽章はフルトヴェングラーのためにあるような曲だ、芸風が炸裂、キレたようなスロットルの踏み込み、減速が曲の進行によく同調し自然である、EMI盤の全てがセーヴされた模範演奏的な内容とは大違い、展開部や終結部でのアッチェルランドに伴う爆撃的ダイナミズムに圧倒される。
第二楽章はきわめてゆっくり、コントラバス群の地の底から唸るような響き、フーガ部分では壮絶感の極み。楽章は中ごろで切れ、B面に続きが入っている、演奏時間からしてカッティング配分はいたしかたない。
スケルツォは予想どおり、切迫感とダイナミズムで攻めてくる。
終楽章、変奏曲だけに、その場ごとにフルトヴェングラー極めつけの技を存分に聴かせる。
これは何気なく買って良かった名盤。

もちろんEMI盤にも違った意味での価値がある。
fur be sym3 emi
1952年録音、EMI盤

ところで当盤のジャケットにはリハーサル風景らしい写真が載っている、フルトヴェングラーといえば厳めしい顔しか憶えがないが、こんな写真は珍しい^^
fur be sym3b
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