Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

W.フルトヴェングラー:ブラームス 交響曲第3番(1949年 ライヴ)  

サヴァリッシュの正攻法なブラームス3番を聴いたあと、型破りな演奏も聴きたくなる、フルトヴェングラーのブラームス交響曲といえば、1番や4番は録音も多くいくつか聴いたが、3番はあまり記憶がない、長くしまい込んでいた第3番、1949年、BPOとのライヴ録音を聴く。しかし、このライヴ盤は聴衆の咳がうるさすぎる;復興途上の折り、人々の健康度が落ちていたのか?ちなみに咳が出やすい時に演奏会へ行く際はタオル地のハンカチを持っていくとよい、しっかり口に当てて咳をすればかなり吸音されて迷惑をかけない、もちろん感涙にも役立つ。

furt bra sym 3
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1949年12月18日、ティタニア・パラスト、ライヴ録音


フルトヴェングラーの3番、久しぶりに聴いて驚く、音楽にも速度制限があるなら、完全に違反だ(笑)クレシェンドとともにテンポを加速するのを正式にはアッチェレランドと言うが、私達はテンポを"巻く"とよく言う、強烈に加速する場合は"巻きまくる"となろうか。
第一楽章、早くも開始から12小節までにこの飛び道具を仕掛けてくる、が、序の口、15小節からは一旦緩め、穏やかな推移、大袈裟なほどの深いヴィヴラート、しかしフルトヴェングラーには必然である、室内楽的な味わいを聴かせる、提示部の終りのクライマックスに向けて再び巻く、この提示部が反復され、展開部へなだれ込む、キレそうなほど巻いて、やがてぐっと沈静化する、再現部も同様であるが、終結部の凄まじい巻きまくり、ここまでやるとは。
第二楽章、緩抒楽章の深く抉るような表現もフルトヴェングラーらしい、休符には長い溜めを置く。後半では弦楽の燃え上がるような響きとうねりが圧倒する。
第三楽章、ゆったりと始まるが、フルトヴェングラーはこの楽章でも早々と"巻き"を使う、緩急のコントロールはあくまで音楽の起伏に対し重力の法則に従うような自然なデフォルメである、後半はまた弦楽が驚くほど燃焼する。
終楽章、異様なほどゆっくりと始める、このあとどうなるかはご推察どおり、指揮者と楽員は一蓮托生、無類の爆演を決行する。この時代の息吹を聴くようだ。
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