Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

W.サヴァリッシュ:ハイドン 交響曲第92番「オックスフォード」  

サヴァリッシュのハイドン、驚愕、軍隊、時計と聴いて、「オックスフォード」だけガマン、というのも期待が湧くだけに辛い;カップリングがチャイコフスキーのsym No.5というのが何ともミスマッチだけど、取り寄せた甲斐がありました。
オケは同じくウィーン響で録音は1963年、マスターテープの保存が良いのか、これも鮮明で各パートが細部まで聴けて、曲の構造が今まで以上によくわかる、サヴァリッシュの演奏とPHILIPSの好録音が相乗効果となって、筆で描いたというより、彫刻刀で彫り出したような音楽に聴こえる。ハイドンは僅かでも余計な小細工が聴こえると幻滅するが、曲が良いだけに純粋にやってほしいところ。サヴァリッシュのオックスフォードは鮮やかに曲の魅力が湧きたつ。

sawa hay sym92
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
ウィーン交響楽団
1963年録音


第一楽章、序奏は結構さらりと行く、某指揮者みたいにここで甘ったるく聴かされると嫌気がさすが余計なものはない、主部の開始を聴くだけで引き締まる、属七の入りのあと25小節から主調(ト長調)を打ち出すが、
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反復の2回目でtrpとtimpが快活なリズムを打つ、シンプルな事だが、この曲の愉悦を象徴するような響きだ、これは楽章全体にわたる感覚、キビキビとした弦の歩み、朗々と奏でる管のハーモニー、サヴァリッシュの屈託のない表現で提示部の終りの切り立て具合には背筋が伸びる、展開部の仕組みが立体的に聴こえ、ぐいぐい引き込む。完璧な楷書体、さすがと言うほかない。
第二楽章、すっきりとしてくどさのない歌わせ方が良い、VSOの上手さはあくまで下地。短調の中間部は急楽章的に少し急き立てるような感覚で明確に対比をつける。
メヌエットは、'70年代くらいまで優雅な楽章という位置づけだったのか、ゆっくりめだが、サヴァリッシュの演奏は引き締まり、気が抜けることはない。
終楽章、これしかない、といえる最適なテンポをとる、演奏の見事さは第一楽章から容易に予想がつく。某大指揮者は展開部でつまらない表現を行うがサヴァリッシュにそんなことがあろうはずがない、期待どおり。
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category: F.J.ハイドン

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