Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

フリッチャイの「第九」  

ベートーヴェン交響曲第9番、1957年録音というのに驚きます、ステレオ最々初期の頃でしょうか。
私なんかまだほんの幼子、家の近所は思いっきり田舎で国道さえもまだ舗装されておらず、往来にはダイハツのミゼットがのどかに走っていた頃、ステレオ装置なんて一般家庭にはなく、ターンテーブルの小さなプレーヤーをラヂオの外部入力に繋いで聴いていました。レコード盤はエボナイトで、落とすと割れてしまいまいた。この頃流行っていた歌謡曲を聴けば超懐かしいです。

be 09

「第九」に戻りますが、この演奏を聴くと、まだBPOにはフルトヴェングラー時代の息づかいが少なからず残っているように聴こえます、フリッチャイはそれを活かして自分の演奏を繰り広げているように思います。演奏時間は各楽章、フルトヴェングラーより2分ほど短いくらい、曲自体が長いのでほとんど差は感じません。
第1楽章はとても壮大で深淵、心洗われる第3楽章は極めつけ、終楽章の声楽が入る前の演奏が壮大でまず感動的、声楽陣もすばらしい顔ぶれで申し分ない歌唱。半世紀以上前の録音ですが、先日の「大ミサ曲」と同じくらいのレベルで、弦もブラスも声楽も支障なくその響きが味わえる名盤です。
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category: ベートーヴェン

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コメント

No title

おはようございます。与太です。
この盤は名盤ですよね。私も第九の愛聴盤の一つです。
1957年昭和32年。LPによるステレオ盤はちょうどこの頃から出始めています。材質もその後と同じビニール素材に変った頃です。ステレオ録音自体は相当古くから指向されていてますが、現在の流通している録音としては1954,55年あたりからのものですね。デッカのアンセルメ盤やRCAリビングステレオシリーズなど、この時期のステレオ録音があります。以前NHKの音響技師と話す機会がありましたが、1960年昭和30年前後にはオーディオ技術はほとんど完成の域に達していて、あとは80年代のデジタル化が大きな変化点だったとのことです。
ただ一般家庭内の再生装置ステレオ化は、日本では1965年昭和40年頃。それまで多くのレコードがモノラルでカッティングされていました。

マエストロ・与太 #- | URL
2012/04/07 12:11 | edit

No title

与太さん こんにちは
なるほど、そういう歴史がありましたか。古い録音でも今の再生技術ならマスター音源に近い良好な音で聴けているというわけですね。

>RCAリビングステレオシリーズ
そういえば、この復刻シリーズでライナー指揮シカゴ響など聴いたことがあります。アメリカらしい物量感というか、ダイナミックレンジが大きな音溝で、質量の小さいアームはアームごと振動してしまう録音もあった記憶です。

michael #xNtCea2Y | URL
2012/04/07 13:45 | edit

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