Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

J.M.クラウスの傑作Ⅰ:カンタータ集(再掲)  

このところ、新盤を取り寄せるのは休止して、お気に入り盤を聴き返しています。全集BOXのたぐいも未聴盤がかなり溜っているし;
久しぶりに聴きたくなった、ヨーゼフ・マルティン・クラウスの作品、シモーネ・ケルメス(sp)独唱によるカンタータ集です。
kraus_201507232219440f0.jpg
バックはヴェルナー・エールハルト指揮、ラルテ・デル・モンド 、これはクラウスの音盤で5本の指に入る。
まずは冒頭に入っている、演劇のための付随音楽、「オリンピエ」序曲が、同曲演奏の群を抜いて良い。ラルテ・デル・モンドのピリオド弦楽器は緩そうな弦の響き、涼やかだが緊迫感で引き付ける、楽譜を見てみると、主部の21小節にあるようなトリルの終結音にスタッカーティッシモが付いているが、
sc 01
1st vnパート
ここを一際明確に聴かせる、また23小節からのシンコペーションもしなやかに、かつ明確にする。と(剛ならぬ)の表現というか、のんびり聴き流したりさせない。

カンタータは4曲あるが各曲の最後のアリアが聴きどころ、「嫉妬」 VB 46、「弁解」 VB 43、「漁師」 VB 44 のアリアも素晴らしいが、圧巻は「春」 VB 47でしょう、コロラトゥーラの技巧としてはこれ以上ないほど、曲は協奏ソナタ形式、まず前奏がいい、独唱は声楽らしいテーマで始まるがやがてvn協奏曲のテクニックをそのまま歌うような超技巧に発展、クラウスはvn協奏曲も書いているが、このアリアのほうがより器楽コンチェルト的だ。緩抒な間奏を挟むような構成が効果的、展開部も期待に応え、カデンツァも置かれる。
ハイドンは技巧的な声楽曲って書かなかったけど、モーツァルトは大いに書いている、クラウスがそれを凌ぐ曲を書いているのには驚いた。
動画:J. M. Kraus - VB 47 - La primavera  アリアは8:10から
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category: J.M.クラウス

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